会社でクビになるサラリーマンの多くは実際に「クビ宣告」がされるまで、自分の生活が常時不安定に晒されていた・・・という重大な事実に気づいていなかった・・・と思います。
入社直後まではやる気がたくさんあったのに、いつしか惰性で通勤するようになって、何となく毎日出社するだけ・・・という中で、定年までずっと安定した生活を過ごせると信じて疑わなかったと思います。
別にクビ(解雇)に限りません。
ある日突然に自分の勤めてる会社が倒産した!!・・・なんてことも現実にはあり得ます。
直近では旅行会社の「てるみくらぶ」など、従業員は突然働く場を失ったことに愕然としているでしょうし(それ以上にお客さまが愕然としていると思いますが)、1兆円以上の損失を出した東芝の従業員も恐々としているかもしれません。
サラリーマンが信じている「未来永劫続くだろうと信じていた自分の安定した生活」は、何かのきっかけでいきなり吹き飛んでしまうものです。
極端なことを言えば、人事権を持っている自分の上司が変われば、それまでの安泰がいきなり反転して即座に吹っ飛ぶ恐れだってあります。
サラリーマンが会社に依存している体質のままでいる限り、こうした原則はずっと続きます。
早く自立して、サラリーマンからビジネスマンに変貌することが大切です。
自分で稼ぐ力をしっかり持っていたり、お金が入ってくる仕組みを持っていたりすれば、会社が自分を放す(リストラ)のではなく、自分が会社を放す(退職・・・)という選択と決断をすることができます。
両者の結果は同じですが、プロセスが反対です。
そして、プロセスが違うと得られる感情も異なります。
大事なのは、「自分の人生は自分でコントロールする」ことであって、決して「他人に自分の人生の舵を握らせてはいけない」ということです。
気に入らない上司にゴマをすってまで職場にしがみつくことは、サラリーマンには必要不可欠だ・・・と自分に言い聞かせる人もいるかもしれませんが、それは一種の欺瞞だと思います。
誰だってイヤなものはイヤ!・・・であり、イヤな上司はイヤなものです。
サラリーマンとして、今の会社に雇われる選択肢しか知らない・・・というのはある意味では不幸なことだと思います。
もっと違う選択肢・・・もっと違う世界が世の中にはあり、もっと次元の異なる未来が自分の人生にはあり得る!・・・ということに気づくことは、とても重要なことだと思います。