多くの人は、「自分の成功」や「お金持ちになること」や「異性にモテること」などに、関心を持っています。
つまり、自分も成功者になりたい、お金持ちになりたい、異性にモテたい・・・といった感情を少なからず持っているということです。
そして、実際、すでにそうなっている人の意見や考え方を参考にして、もしも自分も同じ道を歩めるものなら歩んでみたい・・・とも思っています。
だから、そうしたことをウリにした宣伝文句の「本・雑誌・セミナー」などは人気があります。
販売業者たちの一つのパターンはこうです。
1.最初自分はダメな人間だった
2.でもこうしたら、こんなにうまくいった
3.みんなもこれを見習うときっとうまくいく
また、こういうパターンもあります。
1.自分は普通の人間だった
2.こんな大失敗をして人生のドン底に落ちた
3.でも、こうやってそこから脱出して
4.今ではこんなに大成功を収めた
5.みんなもこうすれば(どん底に落ちた自分にもできたのだから、どん族に落ちていないみんなは)きっともっとうまくいくハズだ
言えるのは「売る」ために、最初から自分は恵まれていた・・・とか、家がそもそもお金持ちでそれを受け継げばよかっただけ・・・だとは決して言わない、ということです。
むしろ、誰にでも再現できるように見せかけるために、「ひどい状態(マイナスの状態)からこうやって這い上がって成功した(プラスの状態になった・・・」というパターンが必ず盛り込まれています。
まあ、そうした過去のプロセスが本当であれば、表面的には立派だと思います。
でも、それが「商材を売らんがため」につくられたプロセスであれば、タダの偽善です。
私が常々不思議なのは、富と財を手に入れて経済的には何不自由ないハズの人たちが、どうしてそうした立派なことを有料で、しかもかなり高額なお金を徴収してやろうとするのか???ということです。
→ 合理的な説明があるとすればこうです。
1.それらがウソだからお金儲けをしたい
2.経済的に自由になるほどの域には達しておらず、つまり経済的に不自由だからここでお金儲けをしたいと思っている
どれも、ちょっと考えたくないような残念な答えになりますので、そうは考えたくありませんが、でも、それ以外に合理的な理由が見つかりません。
まあ、人は経済的に不合理な行動をするものですから、必ずしも合理的である必要はないのかもしれませんが、でも、私は上記のような観点から、いわゆる「経済的な成功者」でありながらさらに「直截的にお金を稼ごうとしている人」には近づかないようにしています。
ここで言う「直截的にお金を稼ごうとしている人」というのは、つまりは、その成功の秘訣を売ってお金儲けを企んでいることを言います。
その他のビジネスを展開している人のことを指すわけではありません。
成功者が自分の成功の秘訣を「売る」わけというのは、要は「売らないと生計を立てられないから」であり、一時的にある程度の成功はしたかもしれないけど、未だ経済的には不自由な生活をしていることの証左であることが多い・・・と理解しています。
そして、もちろんそれは咎められることではなく、人それぞれ自由に行なって良いことなので、やりたい人はどんどんやればいい・・・と思います。
ただし、私自身はそういう生き方はしたくないという哲学を持って生きてきましたし、これからも継続していきます。