100万円が1年後に110万円に増えたとすれば、利回りは10%です。
その程度の利回りだと面白くない、つまらない・・・という人もいるかもしれませんが、現在のような低金利時代では銀行預金よりもはるかに高利回りです。
ただし、確かに「1年で10%」というのは多くの「投機家」にとってはつまらない数字に聞こえると思います。
投機を求める人は、1日10%くらいの利回り=年間で数万%以上の利回りを求めるからです。
でも、過去の多くの実績が物語っているように、年間で数万%というのはとても無謀な利回りであり、年間でせいぜい数十%がいいところです。
それなのに、何と多くの投機家はその年間数字をたった1日や2日で得ようと欲張ってしまうのか!!!・・・と考えると驚きです。
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年間10%の利回りは「投資を求める人」には手ごろな数字だと思います。
そして、ここで大事なのは、「1年で10%で終わり」にするのではなく、「1年で10%を何十年も続ける」ということにあります。
投資家という人たちは、そうした習慣と傾向を持っています。
そうすることで「複利の力(パワー)」が働き、思っていた以上に数年後~数十年後の数字は大きくなっています。
数十年に渡って年利10%の複利を継続的に出し続けることができたなら、その結果は驚くほどのパフォーマンスを叩き出していることになります。
しかし、ここで不都合な真実があります。
それは「複利効果が長期間にわたって得られるような金融商品や投資商品は世の中広く見渡しても見つからない」・・・ということです。
1年間なら誰にでもできますが、10年間に渡って連続して続けることはなかなか誰にでもできることではありません。
それができる人は、相当に優秀な人です。
自分自身がそうした「優秀な人」になることは難しいことなので、初めからそこまでの利得を求めず、もっと低い次元で満足をするくらいの謙虚さが大切です。
そういう「心の余裕」を持つことで投資活動に焦りが出ないようになり、かえって好結果を弾き出すことも可能になると思います。