たとえば、現金10万円をあげますから現金10万円をください・・・という人はいません。
でも、現金10万円をあげますから米ドルで10万円分ください・・・という人はいます。
それは、自分が持っている日本円の10万円よりも米ドルでの10万円分のほうがこれからの自分の役に立つ、あるいは欲しいモノを手に入れることができる・・・と思っているとき(人)です。
人は働いてお金を稼ぎますが、本質的には「お金そのもの」が欲しいのではなく、「お金を通して手に入る便利なモノ/サービス」が欲しいわけで、さらに言うとそれを手にすることで得られる幸せ感が欲しいのだと言えます。
この考え方は、ビジネスを発展させるうえでも、営業活動をするうえでも、とても重要なことです。
また、お金(現金)を他のモノに交換することは、結局のところ時間の短縮を行っているようなものです。
それによって「より早く」得たい感情を得ることができます。
そうやって人はお金を何かに変えていくことに価値を見い出して豊かになっていくのだと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビジネスでは「営業」という観点で見た場合に大事なことがいくつもあります。
その一つは「いかに売るか?」よりも「いかに喜んでもらうか?」を優先する姿勢です。
考え方としては「お金を払ってもらう」というよりも「お金を自社商品と交換して価値を見い出してもらう」ということです。
お金を何かに変えていくことで新価値を創造し、喜びや感動や楽しみの時間をたくさん作っていくと、お金を道具として活用する意義が成就できていくと思います。
ビジネスはお金という概念をヒトやモノの資産に交換する一種のゲームに参加しているようなものです。
その交換ゲームのうまい人や会社が資本主義社会では裕福になっていきます。
でも、誰かから無理やり奪うようなやり方をしていると、短期間で参加者資格が剥奪されてしまいます。
根底に「人に喜んでもらい感謝される」という考えを持ち続けていることが大切だと思います。