私は映画は映画館で観るので、DVDを借りて観るという習慣がありません。
したがってそうしたお店に行くこともないのですが、30年ほど前は古い映画を観るために何度か借りに行ったことがあります。
当時はDVDではなく、まだCDの時代でした・・・。まあ、CDにせよDVDにせよ、ビジネスモデルは明確です。
「1本○○円の商品を1日△円で貸出して料金を得る・・・期限を超えたら延滞料金をとる」・・・というものです。
ここで、不思議というか、面白いことがあります。
たとえば、1本3,000円のDVDを1日300円で貸出しするとします。
率にすると儲けは1割(10%)です。
店側は3,000円でDVDを購入して、そのDVDをお客さまに貸すわけですが、3,000円を貸すのではなくて「お金以外のモノを貸す」・・・というところがポイントです。
仮に、DVDではなく純粋に「お金」を貸して1日で10%の金利を取ったら法律違反です。
お金の貸し借りだと法律違反だけど、お金ではなく「モノ」の貸し借りになると法律違反にはならない・・・というところが面白いと思います。
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1台200万円の車を1日2万円で貸し出しても、同様のことが言えます。
わずか10日で1割(10%)の利率の儲けが出ます。
まあ、言ってみればレンタルビジネスとはみんなそういうものなのかもしれません。
ウエディングドレス/タキシード/バーベキューセット/自転車/ベビーカー・・・最近ではレンタル彼氏なんていうのもありますね。
いろんな「レンタル商品」がありますが、一つのとらえ方ではお金を貸すよりも高い金利を稼げるビジネスとも言えます。
難点は期間が短いということ・・・でしょうね。
1日10%ということは10日間貸出をすれば100%満額の金額となり、借りる側からすれば「だったら自分で買ったほうがいい」となりますから、1日1割(10%)で長期の貸出しは考えにくいことです。
いずれにしても、ビジネスをどうとらえてどんなビジネスモデルを構築するかは、経営者の判断に委ねられています。
経営者/リーダーは、自社ビジネスの本質部分を通常とは別角度で見直してみることも時には大切なことだと思います。