一般的なサラリーマンは、毎年1回の健康診断を受けることが義務付けられています。
面白いのは、健康診断というのは必ず「数字」で結果が示されるということです。
身長170cm・・・体重65kg・・・血圧・・・と数字で表されることで誰でも客観的に見ることができます。
身長が適正・・・とか、体重が不適正・・・とは結果に表われてきません。
適正・不適正を判断するのは、総合的に見た場合の話で、かつ判断ですからそれは多分に主観的なモノです。
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会社の健康診断も数字で示されます。
年に1回、決算という名の締め切りをもって健康診断が為されます。
売上・・・利益・・・等がすべて数字で表されます。
適切な経営状態にあるかどうかは、個々の数字で判断するのではなく、いくつかの数字を複合的に組み合わせたバランスで判断されます。
売上1億円が適切かどうかではなく、それに対して費用がいくら、利益がいくらなので適切だったり、不適切だったりするわけです。
リーダーは数字を知るだけではダメで、数字を分析することが大事です。
数字を分析できなければ、会社経営という名の健康上の問題や隠れた病に気づくことができません。
早期発見して早期治療をすることが会社延命(事業継続)には必要です。
ペーパー類を見なければ各種数字を言うことができない経営者は失格です。
経営者は、何も見なくてもある程度の数字を空で言えなければいけないですね。
自社の数字を知ること、そしてそれを総合的に判断すること、この2つは経営リーダーにとってとても重要な業務の一つだと思います。