不動産を所有している人が亡くなり、残った不動産を巡って骨肉の相続権争いが起こり、その結果誰の名義にもならず宙ぶらりんのまま放置されている・・・そんな物件が世の中にはけっこうあるそうです。
相続で揉めるのは何ともイヤな話ですが、どんな家庭でも相続が「争続」という争いとなり、人間関係が一気に悪化する懸念はあります。
基本的には相続人というのは肉親・親戚等ですから、そうした人たちがいい歳をして争い合うのは見たくないものです。
相続税が改正されて基礎控除が減額されました。
相続税を納めるべき人は増えたと言われます。
税金を納めるためには早く決着をつけなければいけません。
揉めることなく円滑に相続を果たして、納めるべき税金をキチンと納めることが大事だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
親が死んで2人の子どもが相続をするとしたとき、それぞれの子どもに子ども(死んだ親から見れば孫)が2人ずついたとします。
2人の子どもで相続を争ったとき、その子ども(孫)の世代まで引きずると、2人が4人の相続となり、配偶者がいると5人にも6人にもなります。
相続人が増えれば増えるほど、話はややこしくなり、まとまりにくくなることは目に見えて明らかです。
孫同士(=つまりいとこ関係)が普段から良好な付き合いをしていなければ、そうした「よく知らない親戚同士」は気兼ねなく自分のことだけを考えた主張ができるので、本当にややこしいと思います。
不動産は登記が必要で、登記にはいろんな書類が必要ですから、それはもう超!大変!・・・だと思います。
さらに次の世代にまで繰り越したら・・・と思うと、もう完全にお手上げ!かもしれません。
不動産を持っていない人も生きている間に自分が死んだ後の相続のことを考えておくことは大切だと思いますし、不動産を持っている人はなおさら重要です。
だから私はせめて自分の遺族だけは揉めないように願って、予め遺産分割のことを書面にしたためて(それが正式な遺言書でなくても)、自分の意思を託すようにしています。