ビジネスにもいろいろありますが、次に挙げる条件をすべて満たしていれば失敗を回避できる確率がグッ!と上がると思います。
1.ビジネスが社会的・利他的であること
2.安定したリピート顧客がいること
3.ビジネスモデルが単純明快なこと
4.再現性が高いこと
5.店舗を持たなくてもできること
6.商品の在庫を持たないこと
7.少額のお金で始められること
8.遠隔操作も可能なこと
・・・・・・・・
不動産賃貸業(=大家業)を例に考えてみます。
1.生きていくために必要な「衣食住」のうちの「住」を提供しているわけですから、社会的・利他的だと言えます → ○
2.いったん入居者がつけば、たいていの場合、何ヵ月も何年もそのまま入居してくれます(入居者が見つからなければこの条件は当てはまりません) → △
3.アパート/マンション/戸建ての部屋を貸すだけという非常にシンプルな仕組みです → ○
4.退去になっても、次の入居者を募集するだけで再現性はとても高いビジネスモデルです → ○
5.大家さんが店舗を持つ必要はありません
→ ○
6.入居者がつけば商品の在庫はありません(入居者がいなければ在庫ありです)
→ △
7.銀行融資の方法を使えば、自己資金は少額で済みます(融資がおりなければ自己資金は満額必要となり多額になることもあります)
→ △
8.所有する物件が遠方にあっても経営自体にほとんど影響はありません
→ ○
……と、ほとんどが○で一部だけが△だと言えそうです。
すべてとは言えませんが、ほとんどの条件を満たせていることがわかります。
そう思えば、この事業はかなり「失敗回避率が高い」と言えます。
実際、総じて言えば、不動産賃貸事業(=大家業)というのは失敗しにくいビジネスだと思います。
ただし、それでも失敗する人も少なからずいるわけで、そういう人は上記8つの条件のうち、どこかで条件が抜け落ちているような気がします(特に「2」かな?!)。
不動産賃貸事業=大家業=不動産投資に一歩踏み出したいけど、なかなかその勇気を出せない……という人の背中を押す一つのきっかけになれば幸いです。