アメリカのあるテレビ番組で「破産した億万長者たち」・・・といった類のものがありました。
そこに登場するのは、かつては数百万ドル(数億円)以上を稼いだ輝かしい成功者たちなのですが、今は逆に生活保護を受けたり借金取りに追われる身の人たちです。
破産に追い込まれた原因として、彼らはそれぞれいろんなことを挙げています。
共同経営者に騙された・・・離婚で打撃を受けた・・・予期せぬ事件に巻き込まれた・・・など、さまざまな原因を挙げています。
でも、見方を変えれば、どれも本当の原因ではないかもしれません。
本当の原因は、彼らが「成功した後、お金の管理を疎かにしていた」から・・・とも言えそうです。
何もしないで放ったらかしにしていた人もいれば、放漫経営でどんぶり勘定の経営をしていた人もいれば、好きなだけ浪費して贅沢三昧を繰り返していた人もいます。
いずれも、足りなかったのは「お金を管理する能力」です。
経済的破綻を招く主な原因は「お金を管理する能力の不足」からくるものであり、逆に言うと、「お金の管理能力」さえ高ければ経済的破綻をすることはありません。
この元・成功者たちに起きた悲劇は、実は誰にでも起こり得ることです。
誰もが「お金の管理能力」をキチンと身につけておく必要があります。
お金の管理能力の基本は「収入の範囲内で生活をする(支出をする)」ことです。
これが大原則で、これさえ守られていれば、ほぼ100%経済的破綻は免れられます。
人は、あぶく銭が手に入るとつい気が緩んで浪費に走ってしまいますし、慣れない大金をポケットに入れているとつい気が大きくなって高額な買い物をしてしまいます。
お金を管理する能力を身につけ、高め、破綻ではなく「富」をつくるようにしていきたいものですね。