「お金はコツコツ真面目に働いて得るのが良くて、投資とかでラクして稼ごうと思ってはいけない・・・」という価値観の人は、まだ、それなりにいるかもしれません。
年配者に多いような気がします。
この考え方の前提にあるのは「コツコツ働いてお金を得ること」は善であり、「お金を運用してお金を増やすこと」は悪である・・・という思い込みです。
若い人の中には「お金に色はついていない/自分が働いて得るお金も、お金自身が働いて得るお金も、お金としては同じ」・・・という考え方ができる人が徐々に増えてきていると思います。
両者には見解の相違があり、価値観としては衝突しているかもしれません。
思うに、育ってきた時代背景や家庭環境や教育・躾の違いがそうした見解の相違を招いているのだと思います。
「これまで良かったこと」が、ある時を境に「良くないこと」になる場合もあれば、逆に、「これまで良くなかったこと」がある時から「良いこと」に変わる場合もあります。
時代は常に変化していて、また、生活環境は自分が住んでいる町(村)から、地区(市)や都道府県に広がり、いまでは日本国、そして全世界へと大きく広がりを見せています。
テレビがなかった時代とは違って、テレビををつければ即座にいろんなニュース・情報が流れてくる時代ですし、インターネットを活用すれば世界中どこにいても世界中のどこの人とでも交流を持つことができる時代です。
人々の発想も、従前のモノから変えていくことが大切で、いつまでも古い考え方に囚われていてはいけないと思います。
コツコツ真面目に働くことも大事ですし、その一方で、自分のお金を運用してお金がお金を生み出すという発想を持ち、そうした仕組みを利用することも大事だと思います。
昔のように人の平均寿命が40歳~50歳だったころは、人に雇われれば「終身雇用」でほぼ死ぬ直前まで雇われて給料を保証してもらえたし、雇われないで自分で商売をしても生涯働きづめで収入を得るパターンでしたから、人々の倫理観としては「自分がコツコツ真面目に働いてお金を得る」ことだけが善だったと思います。
でも、今は定年が65歳で寿命が100歳というように、定年と寿命との間に大きな開きが生じている時代です。
だからこそ、人は知恵を絞って「自分だけが働く」という方法以外のお金の稼ぎ方がないか?と知恵を絞って考え抜き、編み出し、利用することを思いついたのだと思います。
「お金がお金を生み出す手法を用いて、自分の生活を守っていく」ことは、昨今のご時世では一つの「善」であり、むしろ積極的に為すべき手法だと思っています。