ある程度の企業体として会社を発展させてきた経営者の中には、もともとそのビジネスがどうしてもやりたかったのではなく、いくつやりたいことがある中で、たまたまそのビジネスがヒットしたのでそのまま続けてきた・・・というタイプの人もいらっしゃいます。
たとえば10個の事業を考えていて、そのうち2~3個くらい成功すればいいかな?!くらいに漠然と考えていた・・・などです。
もちろんすべてうまくいくのが一番いいのですが現実的にはそうはいかないものです。
したがって、それを見越してリスクヘッジを意識している経営者は致命定な失敗をする恐れが低いと言えます。
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サラリーマンは、経営者とは違って発想の根底にあるのは安定ですから、10個のうち2~3個という発想はしません。
「0か100か?」のオールorナッシングの発想で、0は嫌なので100しか求めません。
「損をしたくない」とか「失敗をしたくない」ために、挑戦心は薄いという傾向があります。
会社内ではそれが通用しても、もし仮に自分でビジネスをするとしたら発想の根底を変えなければうまくいかない、と思います。
サラリーマンというのは、極論で言うと何もしなくても会社に在籍しているだけで給料という名の収入が得られます。
ところが経営者・事業家はそうはいきません。
売上がなければ報酬はゼロでも仕方ない人たちです。
売上があっても利益がなければ事業は失敗で潰れてしまいます。
サラリーマンからすると狂気じみたくらいの執念をもってビジネスに取り組んでいます。
それでも「すべてがうまくいくとは限らない」と悟っているわけです。
サラリーマン生活が長くなればなるほど、良くも悪くも環境に染まってしまいがちで、サラリーマンからビジネスマンに変貌することが難しくなります。
だからこそ、早い段階でのマインドの変化を起こして、サラリーマンからビジネスマンに意思も言動も変えていくことが大事だと思います。