子どもの頃、学校には少なからず「悪ガキ」がいたものです。
多くの子どもは悪ガキを怖がり近づこうとしません。
その悪ガキは(内心、寂しくなり)周りに当たり散らし、ますます悪ガキぶりを発揮します。
悪ガキに目をつけられるとたまったものではありません。
場合によってはイジメが起きることもあります。
回避する方法の一つが「悪ガキと仲良くなる」ことです。
悪ガキが自分の側に立った存在であれば悪ガキを恐れる必要がなくなり、また他の子どもからイジメられることもなくなります(←トラの威を借るキツネです)。
悪ガキも実はただの子どもであり、たまたま他の子どもより発育が早かったり、体格が大きかったり、声がでかかったり、力が強かったりしただけです。
そんなのは時間が経てば平準化して解消していきます。
でも、その時代を生きる子どもにはわかりません。
ちょっと例え方が良くなかったかもしれませんが、言いたいのは「怖いといって逃げる」のも手ですが、「その怖い存在を自分の味方にする」のも手だということです。
昨今の「新型コロナ問題」についても、単に「コロナが怖い」と逃げ回る(ゼロコロナを目指す)より「コロナと共存する生き方」を考えたほうが暮らしがラクになって経済が活性化するのと似ています。
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動物は「火」を恐れ逃げます。
一方、人間は火傷(やけど)しながらも「火」に近づくことで火を利用するとその価値がとても高いことに気づきました。
そうやって文明を作りました。
ビジネスの世界でも、会社内でも、ひとたび「問題」が起こると、その「問題」に耐えられないと逃げ出す人がいますが、その一方で「問題」を解決しようと努める人が出てきます。
そうしたトラブルや問題は「悪ガキ」や「火」と同じです。
扱い方を恐れて逃げているうちは怖い存在ですが、何度か火傷してでも上手に取り扱えるようになれば便利なものに変わります。
「火」を自由に使いこなせることによって人間は大きく成長しました。
会社内でも「問題」を解決に導ける人が次のステージ(出世)に上がることができます。
そして、ステージを一つ上がってみると過去の問題は全然問題でも何でもなかった・・・と思えるようになります。
(むしろ)自分に成長の機会を与えて切れたツールだった・・・と思えることさえあります。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉があるように、実際に近づいてみると思っていたほどたいしたものではなかった・・・ということはよくある話です。
火を恐れる生き方を改め、火を味方にするような生き方を検討すると、人生に一つ新たな道が拓けると思います。