どんな人にも「存在価値」があります。
別にどういう家系の家柄に生まれたとか、親が何をしている人だとか、どこに住んでいるか・・・などにはまったく関係なく、純粋に「その人がどういう人なのか?」だけが大事なことです。
学校で友達ができるときも、家柄などはまったく関係なく「本人の魅力」で友達ができていたハズです。
それがいつしか「出身大学」や「所属クラブ」という「所属価値」に重きが置かれるようになり、ついには「何という会社に勤めているのか?」「職位は何か?」・・・といった名刺の肩書でその人の価値が判断されるようになっていきます。
長くそんな生活に慣れてしまうと、多くの人はカン違いしてしまって、自分本来の「存在価値」を重視しなければいけないのに「所属価値」を重視する生き方に翻弄されてしまいます。
そして、人生の後半になって会社を退職して「所属価値」を失ってから、その大切なことに改めて気づかされます。
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会社名・職位という所属価値を失ってしまえば、そういうことを大切にしている人からは相手にされなくなります。
ところが、「存在価値」を大切にしている人は元々所属価値にはあまり重きを置いていませんから、その人がサラリーマンであろうと退職した人であろうと関係なくその人本来の姿で価値を判断します。
いわゆる「人間力」で判断するわけです。
「どこの会社のどういう職位の人ですか?」ではなく、「あなたはいったいどんな人ですか?」と見ようとします。
サラリーマンとして働いているときから早くこのことに気づいて、自分の肩書ではなく本質的な人間としての価値を高める努力をすることが大切だと思います。
所詮、人は会社を出ればみんなタダの人であり、偉いわけでも偉くないわけでもなく、集団社会の中で「個」として生きている存在に過ぎない・・・ですね。