一説には老後資金に必要な金額は夫婦2人で2千万円とも5千万円とも言われていますが、どれも正解であり不正解です。
なぜなら、人によって生活スタイルは異なるからです。
お金があればそのお金に見合うような生活スタイルとなり、お金が無いなら無いなりの生活スタイルとなっていくものです。
でも、できれば「ひもじい思いはしたくない/人並みの生活を送りたい/贅沢とまでは言わなくてもある程度不自由のない余生を過ごしたい」と多くの人は思っています。
「経済的に裕福な生活をしたい」のではなく、単純に「経済的破綻をしたくないだけ」という考えの人は多いと思います。
ちょっとした違いかもしれませんが、でも、かなり重要な視点だと思います。
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老後資金を「年間生活費用 × 必要年数」で計算して、単純に「老後はいくら必要だ」というのは簡単ですが、なかなかそのとおりにならないのも人生の面白いところです。
そもそも「必要年数」というのは、給料(収入)がなくなってから死ぬまでの期間を指しますが、言うまでもなく何年間生きるかは人によって違いますし誰にも正確な年数はわかりません。
だから、こうした計算の時はたいてい平均寿命を使って行ないますが、今後は平均寿命よりも長生きする人が続出してくると思います。
なぜなら、年々平均寿命は延びているからです。
平均寿命より実際の寿命が長かった場合、あらかじめ計算していた老後資金が底をついてもなお実際の生活があるわけでちょっと厄介かもしれません。
だからそうならないように原点に返って考え直すと良いと思います。
経済的に破綻しない生活を送りたい・・・という原点に返ることが大切です。
「経済的に破綻をしたくない」というのであれば、導き出される解決策はいたってシンプルです。
それは「支出を上回る収入が毎月ずっと続けば良い/1か月単位もしくは1年単位もしくは3年単位くらいでずーっと続けば良い」だけです。
もっと言うと、そういう状態が一生続くような仕組みを作れば安泰・・・です。
「支出≦収入」である限り経済的破綻は起こり得ません。
「支出≧収入」となってもそれを上回るだけの貯蓄があれば経済的破綻はしません(ただし、貯蓄を切り崩していく生活はどこかで貯蓄がなくなってしまうキケンがあります)。
貯蓄に頼らず収入に頼る・・・という発想が重要です。
冒頭に書いたように、人はお金があればあるなりの生活を送り、お金が無いなら無いなりの生活を送るものです。
そして「経済的に破綻したくない」と願って生きています。
だから、そのための解決策として、老後の人生でも「不断の収入があるようにしておく」という発想を持ち、そのための仕組みづくり=権利収入を持つようにすると良いと思います。
代表格が「利息・配当金」ですが、所有不動産からの「家賃収入」が一番現実的で確実性が高いと思います。
家賃収入を得るための仕組みづくりを若いうちから始めていくと良いと思います。