アメリカの名門ハーバード大学で一つの興味深い調査が行なわれました。
その調査とは、「子どもが両親より経済的に裕福になるならその要因は何か?」という調査です。
多くの要素について調査され、最終的に一つの要因に絞り込まれたそうです。
それは何か?
それは「長期的な視点」だったそうです。
つまり、学歴でもなく、育った環境でもなく、IQでもなく、運でもなく、「意識の持ち方/考え方」だったというわけで、その考え方というのが「長期的な視点を持っていること」だというわけです。
たいていの人は何かの意思決定をする際に「目先の欲望を満たしたり、短期的な痛みを避けること」を重視しがちですが、経済的に裕福になった人たちは、「長期的な視点で見て良い結果になるほうを選択する」という習慣や意識付けがあったようです。
金銭的に豊かになりたければ、貯金をしたり投資をするほうが長期的に見て裕福になると、一般的に多くの人は頭ではわかっています。
でも、結局は目先の欲求に負けてその時に欲しいものをその時に買ってしまうのが一般的なパターンです。
その結果、収入が増えても増えた分だけ出費も増え、いつまで経っても生活はラクにならなかったりします。
それどころか、収入が増えるとクレジットカードの限度額も増やせるため、連れてローンの限度額も増えてどんどん支出が加速して増えていく・・・という悪循環を辿る人もいます。
ついには自分の収入を超える出費や借金を抱えてしまう人も出てきて、高収入なのに蓄えが無かったりします。
・・・・・・・・・
少し例えは変わりますが、健康面においても、似たようなことが言えます。
→ 早起きしたほうが良いのはわかっていても、朝、布団を出ることができない。
目先の睡魔に負けて、二度寝してしまう。
じゃあ前日にもっと早く寝れば良いと言えるけど、毎晩ついついどうでもいいTV番組やネットサーフィンをして夜更かしをしてしまう。
食事も、身体に良い食材を食べたほうがいいことはわかっていても、ついつい甘いものやお菓子やジャンクフードばかりを食べてしまう。
ビジネスでも同様です。
→ 長期の信頼や関係を犠牲にして、目先の売上や利益に走ってしまう企業やサラリーマン経営者は後を絶ちません。
プライベートの人間関係でも、その場の感情やプライドでせっかくの長期的な関係をダメにしてしまう人は少なくありません。
つまりは、目先の欲求や欲望に走っていると、そのツケはいずれ回ってきます。
こうしたほうが長期的に良い・・・ということを避け、刹那的に短絡的な欲望にすがっているといずれツケが回って今よりももっと重い負担が自分にのしかかってきます。
逆に、長期的な視点を持ち、長期的に欲しい結果が得られるほうを選択する人は、経済的にも、人間関係でも、健康でも、良くなっていくと言えます。
ただ、人間、やはりそうは言っても・・・わかってはいるけどやめられない・・・です。
最初から完全完璧である必要はありません。
ゼロか?イチか?/100%やるか?100%やらないか?という二択のワナに陥ってはいけないですね。
100%ではなくてもいいのでトライしてみる・・・という姿勢が大切です。
長期的な視点で判断するということも「どうせ完璧にできないなら意味がない」などとは思わず、少しづつトライし続けていくと良いと思います。
10回中、半分、いや、3分の1でも目先の欲求を克服して長期的な視点で判断できたら良いと思います。
徐々にその割合や回数を増やしていければ勝ちです。
自分が今変えたい現実や求める未来や理想は何か?
プライベートにおいて、仕事において、経済面において、人間関係において、健康において・・・。
それらの理想の未来(←長期的視点に立って)のために今これからの自分の行動をどのように変えるか?・・・ということを検討していくと、人生は大きく変改していくかもしれないですね。