人が心を入れ替えて変化を起こす時というのは、たいてい何か辛い経験をしたときだと思います。
あまりに辛くて変わらざるを得ない・・・というわけです。
逆に言うと、そんな辛いとき・・・逆境(ピンチ)時こそ人が良い方向に変化するチャンスだと思います。
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あるたとえ話です。
ピンチから脱出できない・・・と嘆く娘に対して、父親が3つの鍋に水を入れて火にかけます。
一つ目の鍋にはイモを入れました。
二つ目の鍋にはタマゴを入れました。
三つ目の鍋にはコーヒー粉を入れました。
5分ほどして、父親はそれぞれの鍋からイモ、タマゴ、コーヒー粉を取り出し、娘の前に置きます。
そして、笑顔で娘にこう話しかけました。
「ちょっと熱いかもしれないけど、ゆっくり触ってごらん」
娘がイモをつまむとイモは柔らかくなっていてすぐにつぶれてしまいました。
タマゴを取って殻を破ると、中はちょうどよい硬さのゆで卵になっていました。
コーヒー粉をつまもうとしたら、父親は粉ではなくコーヒーを飲むように言いました。
それはそれはとてもおいしいコーヒーになっていました。
娘は父親に尋ねます。
これらはいったいどういう意味なの?
父親は答えます。
「これらは、それぞれみんな同じ水に入れたよね。
水はだんだん温度が上がってお湯になったわけだけだ。
面白いのは、周りの環境が水からお湯に変化したとき、中に入れた3つの材料はそれぞれ違う変化をした・・・ということだよ。
イモは、最初は固くて食べられたものじゃなかったけど、ゆでると柔らかくなって食べやすくなった。
タマゴは最初はすぐに割れてしまう弱弱しい中身だったけど、ゆでることで強度が増して固くなった。
コーヒー粉は乾燥して風が吹けば飛んでいくものだったけど、湿ってからは周りのお湯をおいしい液体に変えた。
さて、おまえはどのタイプになるかい?
周りが順境から逆境に変わったとき(水からお湯に変わったとき)、どんな反応をするつもりだい?
イモかい?タマゴかい?それともコーヒーかい?
人生はいつも良い事(順境)ばかりが続くとは限らないさ。
予期せぬピンチ(逆境)に見舞われるときもあるよ。
そのときに、ピンチにつぶされてしまうことも、反対に鍛えてもらうこともできるし、視点を変えてピンチを最大限利用して周囲の状況を変化させることだってできると思わないかい?!
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ピンチはチャンスなり!とは昔からよく言われる言葉です。
誰だってピンチには遭遇するものです。
どうせなら、そのピンチを最大限利用するほうがいいでしょうね。
自分が逆境に置かれたとき、果たしてイモ・タマゴ・コーヒー粉のどれになるか?・・・
それを選ぶのは自分自身ですし、何よりも「自分で選ぶことができる」という今のご時世(時代環境)が素晴らしいことだと思います。