日本の企業はほとんどが65歳定年です。
20代~30代の人はそれがほぼ当たり前という認識ですが、私が20代の頃は「55歳定年」が常識で、それがやがて「60歳定年」が常識となり、40代になると「65歳定年」が徐々に浸透し始めました。
やはり時代は知らず知らず変化しているものです。
もし仮に60歳定年でサラリーマンを退職して年金をもらうのが65歳から・・・といった場合/もしくは65歳定年退職して年金は70歳以降からもらえる・・・といった場合・・・だと、収入の断絶期間が5年ほどあることになります。
公的年金の支給を受けるまで5年の空白期間が生じます。
現役時代のうちに「自分の私的年金」を作らないで退職してしまうと、その空白期間の家計の財政不足分を埋めるため、自らの雇用を延長して嘱託職員などとしてあと5年間を会社で過ごさざるを得なくなったりします。
会社側がそれを認めてくれる人はまだラッキー!なのかもしれません。
認められない人はどこかで細々とアルバイトを見つける/見つけようとしても見つからない・・・というパターンになりがちです。
自分の定年退職年齢は自分で決める!
という覚悟と決意が大切かもしれません。
実際、私は「50歳でリタイアする!」という決意のもと、そのとおりに実行しました。
後悔などあろうはずがありません。
リタイア後は日々楽しく過ごせています。
そうやって早7年が経過しました。
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サラリーマンで「給料しか収入源がない」という人は、自分と大切な家族の生活を給与というロープ1本だけに頼っているわけで、そのロープが切れたら経済的に枯渇します。
ロープが太くて頑丈であればまだ良いのですが、細くてちょっとした衝撃ですぐに切れそうだとかなりヤバいです。
ロープを2本・・・3本・・・4本・・・と増やしていけば、精神的にもかなりラクになります。
たった1本のロープに頼るリスクをよくよく考えて、早くそのリスクを減少させることが大事だと思います。
命綱は1本だけよりも複数あるほうがベターです。
1本のロープにぶら下がるのではなく、そのロープをたくさん持っていつでもよじ登れるようにしておくほうがベターです。
なかなか働き方改革が進まない背景には、多くのサラリーマンが現役時代に「収入のロープを1本しか持たないことが常識と捉えていること」があるのかもしれません。
でも、ロープの数が増えると、給料というロープが細くなることを恐れる必要がなくなります。
方法は何でも構わないと思いますが、自分で「私的年金 」をつくっておく発想を持つことはこれからの時代、ますます大切になると思います。
そうしなければ、定年退職の日がどんどん後ろ倒しになって遅くなります。
いつまでも身体を酷使して働き続ける未来になります。
自分の定年は自分で決める!・・・退職して現役時代と区切りをつける日をいつにするかは自分で決める!・・・という思考をして、自分の道は自分で切り拓く姿勢を持つことが良いと思います。