よく言われることですが、「人は失敗から学ぶことは多く、成功から学ぶことは意外と少ない」ものです。
本当は「成功から学ぶ」こともたくさんあるはずなのですが、成功するときは何も意識していないため(=そこでできてしまうことが当たり前と思ってしまうので)、そのまま素通りしてしまって学ぶことを失念してしまうようです。
優れた経営者はそうしたことをよく理解しています。
社員に「ほどほどの失敗を経験してそこから学ぶ」ことを推奨していたりします。
「まずはやってみなさい」と行動に移すことを呼びかけ、仮にそこで失敗しても特にペナルティーを課さず、むしろ挑戦した姿勢のほうを高く評価する・・・といった経営者は立派です。
このマネジメント姿勢は本当に大切だと思います。
実際にはこれと真逆のマネジメントを執るリーダーや経営者が実にたくさんいます。
そうしたリーダー/経営者は独裁者的な言動をとることが多く、経営マネジメントでは結局行き詰って組織崩壊を招いていきます。
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「ビジネスの世界では人は2種類のコインを受け取る。それは現金と経験である。まずは経験をとれ!現金は後からついてくる・・・」とは、アメリカの電話会社ITTの元CEOハロルド・ジェニーン氏の言葉ですが、とくに若い世代にはうってつけの言葉だと思います。
目先のお金よりもまずは「経験」という名の報酬を受け取ることを是とする姿勢を持つと良いと思います。
「まずは経験だ!」という意識が強くなればなるほど、自分の中で「挑戦する」ということが当たり前になっていきます。
この挑戦姿勢をなくしていくと、それは年配者になった証左かもしれません。
若いうちはやはり「挑戦」姿勢を大切にする・・・すなわち「経験をお金に優先する(お金もある程度は必要ですが比較した際の優先順位という意味です)」ということに重きを置くのが良いと思います。
サラリーマンで言えば、後日の地位/役職であれ、また人としての資産形成であれ、それらほとんどすべてが「若いうちに自分がやってきた結果がもたらしてくれていること」です。
若いうちはまずは「経験」、次に「お金」という順位で念頭において日々を過ごしていくと、人生はどんどんハッピーになっていくと思います。