よく言われることですが、サラリーマンが会社を辞めて独立起業するとき、それまで自分がまったく経験をしていない異業種での独立はかなりのリスクが存在しています。
たとえば、アパレル業界でデザインの仕事をしている人がラーメン屋を開業しようとする・・・などです。
異業種や異職種に向けた独立起業だと結局はうまくいかない人が多いので予め留意しておくことが大切です。
逆に考えれば、サラリーマン時代にある程度自分がかかわってきたこと、熟知していることなどをもとに独立起業するのであれば、リスクは断然少なくなります。
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独立してそこそこ軌道に乗せるのが早かったような人たちが、最初に取り組んだことはどんなことか?
面白い共通点(成功のコツ)があります。
それは「自分が勤めていた会社の弱点をつく」・・・ということです。
たとえば、こんな感じです。
1.会社でよく生じていたクレームや問題点を洗い出す
2.他業種からも似たような不満がないか情報を集める
3.それらを解決する方法を見つけてビジネスモデルをつくる
不満や不平や不安があるということは、それらを解決さえすれば「付加価値」がつき、同業他社に勝ちやすくなります。
あとは料金の問題だけです。
今の会社の業界や仕事がイヤな場合だと、同じ業種で独立するのは避けたいと思うかもしれませんが、反対に自分が一番よく知っているその業界を外して独立するほうがキケンなのですから、もしイヤな業界・職種だというなら「転職(転社)」のほうがベターです。
過去の経験はある意味では宝です。
そのリソースを活かすことが大事です。
これまでの経験や知識は、自分が思っている以上に大きかったりします。
人は、自分が有しているスキルや人脈やノウハウなどをどうしても過小評価してしまいがちです。
手に入れる前は過大評価しすぎて、手に入れた後は過小評価するのが人間です。
ある意味ではせっかく恵まれた環境下にあるわけですから、日々の仕事の中で「独立起業を見据えた目」で業務を注視し、自分が独立したらこうした点を改善してビジネスモデルを組み立てよう・・・と発想しながら働くと、今の仕事の充実度合いも増していくと思います。