昔のイヤな出来事や辛かった時代のことをふと思い出して、「今から思えば、あのおかげで今の自分があるのかも・・・」と語れる人は少ないかもしれませんが、得てして今現在それなりに成功している人に多いと思います。
「過去の最悪の出来事」は、「未来の成功のきっかけ」になることは往々にしてあると思います。
実際、成功した人の伝記等を読むと、子どもの頃はすごく貧乏だったとか、学校でよくいじめられていたとか、病気やケガで勉強についていけなかったとか、友達と遊ぶ機会がなかったとか、信用していた人に裏切られたとか、親の借金を背負った・・・など悲惨な過去の物語が多いものです。
でも、どんな人も多かれ少なかれ似たような経験をしているものです。
違うのは、成功した人たちは「自分はあのときの境遇・出来事のおかげでその後発奮して成功するに至った・・・(のかもしれないな)」と自分で自分を客観的に分析している点です。
反対に、普通の人は「自分はあれのせいでうまくいかなかった・・・」とダメな原因を過去の境遇や出来事に被せています。
責任転嫁して、自分は悪くないけど環境が悪かった、○○がいけなかった!・・・と外部に原因を押し付けているわけです。
出来事は一つ、とらえ方はさまざまです。
未来の自分が今の失敗をニコニコしながら思い出せるように・・・、未来の自分が過去の失敗を逆に自慢したり感謝したりするように・・・、そうとらえるくらいの器量が欲しいものですね。