私たちはいろんな「会」に参加・加入していますが、それぞれ年会費が必要なものもあれば必要のないものもあります。
一般的に、人は「得る」ことは享受して喜びますが、「出ていく」ものは残念に思うもので、特にお金に関しては渋々支払いがちです。
電話・電気・ガス・水道といった生活必需品は使わなくても基本料金が必要で、多くの人は使っていないのに支払うのは本当はイヤだなあ・・・と思うものです。
生活必需品でないようなもの・・・たとえば「年会費」の支払いだともっと渋りがちです。
少なくとも、請求書が届いたときに「待ってました!喜んで支払います」と言える人は少ないと思います。
会社経営でも、取引業者から1か月分のまとまった請求書が届くと、その金額の大きさに驚いて(←支払うのが当然なのですが)、支払いを延期できないものか・・・分割にできないか・・・と考える経営者もいたりします。
まったく使っていないものに関する「基本料金・年会費」の支払いだとさらに支払いをしたくない!と思うものです。
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年会費というのは受け取るほうからみれば一種の「権利収入」ですが、支払う側から見えれば「義務支出」です。
権利・義務の関係にありますから、普段何もしていなくても(してくれなくても)支払うことが求められます。
何もしてくれないのに年会費だけはちゃっかりと請求してくる・・・と、不満に感じる人は多いかもしれません。
その関わりの範囲内での自分への貢献・満足度が気持ちの持ち方に大きな影響を及ぼします。
年会費を「喜んで払う素晴らしいもの」とすることができれば良いのですが、そうでなければ「イヤイヤ仕方なく払うもので一種の税金みたいなもの」・・・になるわけです。
だから年会費を払う時期が来ると「解約が増える」という事態になります。
基本料金や年会費等を取っている会社は、顧客がその支払いを渋る気持ちにならないように普段からの密接なかかわり合いを重視することが大事だと思います。