最近のニュースの一つに、複数の大手企業で「副業を解禁した」というのがあります。
IT関連企業を筆頭に、超有名企業も続々と副業解禁に乗り出しています。
その背景にはいくつもの事象・理由等があると思いますが、この報道を受けてこれまで禁止にしてきた会社でも、今後徐々に「副業を認める」・・・という動きが出てくると思います。
ただし、社員の立場で言うと、だからといって「拙速に副業を始めるのはうまくない」と思います。
せっかく解禁された副業だから・・・勤務先が禁止しているならまだしもそうでないのなら「やらなきゃ損・・・」という発想では安直すぎます。
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呼び方は「副業」ですが、やることと言えば「就労(労働)」です。
その目的は「お金を稼ぐこと」です。
お金は無いよりもあったほうが良い・・・というのはわかりますが、その代わりに犠牲にすること・モノを忘れてはいけないですね。
副業をし始めると、確実に自分の時間が削られます。
体力も消耗します。
そもそも、なぜ副業をしてまでお金を稼ぐ必要があるのか?・・・という問いかけに明確に答えられることが重要です。
副業という手段があって、お金を稼ぐという目的が存在するわけではありません。
順番としては、お金を稼ぐという目的があって、その手段の一つとして副業を位置づけることが大切です。
もっと言うと、自分が成し得たい何かがあって、その本当の目的のためにお金が必要だという前提条件があり、そのうえでお金を得る一つの手段として「副業」が存在するわけです。
目的と手段を入れ替えたり、ごちゃ混ぜにしてはいけないですね。
私は常々副業よりも「複業」という概念を推奨していますが、これも大前提として「経済的自由を得る」という大きな目標・目的があってのことです。
副業をしてお金稼ぎをするよりも、自分の今勤める会社内で出世して給料を上げることを考えるのが先です(優先順位第1位ですね)。
人生にプランを構築して、何かの目的実現のために「副業をする」のなら良いのですが、そうでなくて何となく行なうのであれば、安易には手を出さないほうがベターだと思います。