陶片追放という制度を復活させたら?

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

古代アテネの政治システムには「陶片追放」というものがあったそうです。

 

これはどんなものか?というと、追放したいと思う人の名を陶片に書いて投票できる制度だったようです。

 

実際、アテネ市民が「陶片追放」によって現職のリーダーを市外に追放するようなことがあったと。

 

言わば「独裁者の誕生/鎮座を防ぐための自浄システム」だったわけで、市民の過半数が認めればその人をアテネから追放できたというのは非常に注目すべきことだと思います。

 

また、その追放は10年という期限が設けられていて、追放された人は期限が経てばいつでも戻ることができたそうです。

 

独裁者が独裁者たり得ないようにする意味でも、また一度過ちを犯したとしても時間をおいてその人をリセットするという意味でも、とても良い制度だったような気がします。

 

考えてみれば、どんなに評判の良い政治家といえども権力に胡坐をかき長期政権を続けていくと何かと独裁色が生じてくるものです。

 

周囲の忖度(そんたく)という余計な悪の芽が生じることもあります。

 

これは政権でも会社でも同じで、協会や財団、社団法人などすべての組織において言えます。

 

そうしたことを取り除く意味で、この古代アテネの政治システムは現代社会において参考になる点があるように思えます。

 

まあ、アテネではやがて国益を損なう追放も何度か発生したという弊害からこの制度は廃止されたそうですが、時代を経て改めてこの制度を検討・模索してみる世の中になったような気もします。

 

・・・・・・・・

「陶片追放」とはかなり違いますが、表面的には少し似ていた風習が日本にもあります(ありました)。

 

「村八分(むらはちぶ)」と呼ばれるものです。

かつて日本の村落に多くあった仕組みで、その村での従前からのしきたりを無視したりルールを破った村民に対しては他の村民が結束してその者と絶交する、というやり方です。

 

なぜ「八分」というのか?

 

これには諸説あるようですが、火事と葬式の2つだけはこれまでどおりに行なうけども、それ以外の残りの八分(成人式、結婚式、出産、病気の世話、新改築の手伝い、水害時の世話、年忌法要、旅行)は絶交したからそう言われるようになった・・・とか。

 

「陶片追放」と「村八分」・・・この考え方を応用すれば会社内における職場の不適格者を自浄できるかもしれません。

 

社員の過半数または部門社員の過半数がその「追放箱」に投票すれば、該当者の役職を剥奪することができる・・・というのはどうでしょうか。

 

剥奪期間は10年というのはちょっと厳しいので2~5年くらいが妥当かもしれません。

 

また、国家においてや国際的な機関においても、そうした制度を設けて特定の人物や国を期限付きで追放できるようにするのも一手だと思います。

 

温故知新です。

 

不適格な人物・国家については他者がキチンとそれなりに意思を表明する機会があること、そうやって罪と罰を与えることで一種の抑止力を働かせるようにする・・・というやり方は検討の余地があると思います。

 

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2019-8-13

    「○○には価値がある」と思っている人を見つけてその○○を売り込む

    経済的に自由に生きたければ、早く自立することが必要です。 そのためには「稼ぐ力」を身に付け…
  2. 2019-7-24

    すべての人が「投資」を学ぶべき理由とは?

    大学生が卒業して社会に出たとき、ほとんどの人の財布の中身はほぼ横並び状態で、大きな差はまだついていま…
  3. 2023-2-20

    有り難い人生

    困難が無い人生は「無難な人生」 困難が有る人生は「有り難い人生」 有り難い=ありがたい・…
  4. 2024-6-14

    安心・安定で行動 < 可能性・成長で行動

    「これまでこうやってきてこうだった」・・・と分析することも大切ですが、かと言ってそればかりに頼って常…
  5. 2017-1-22

    トランプ政権のトロイカ体制に学べるか?

    組織はトップとNo.2で決まります。 この場合、トップもNo.2もそれぞれ一人であることが重要…
  6. 2017-5-25

    【必読】家計改善は「固定費」の削減から・・・

    家計でも、会社経営でも、国の財政問題でも同じですが、収支の改善・やりくりを考えたときに一番重要となる…
  7. 2025-3-1

    元手資金×運用利回り・・・から逆算して生活費を捻出しませんか?

    仮に老後の年間生活費が300万円(=毎月の生活費が25万円)と想定します。 300万円の25倍…
  8. 2017-1-8

    連合の神津会長/頑張れば賃金上がるという常識

    2017年の春闘について「連合」の神津会長はNHKのインタビューで「頑張れば賃金が上がるという常識を…
  9. 2017-3-31

    てるみくらぶ倒産に思うサラリーマンの選択・・・

    会社でクビになるサラリーマンの多くは実際に「クビ宣告」がされるまで、自分の生活が常時不安定に晒されて…
  10. 2019-7-18

    中国人はなぜ加速的に裕福になったのか?

    かつて、「労働賃金が安い」という理由で工場を中国に作ってビジネスを展開してきた企業も、今では「中国の…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る