江戸時代のある名僧の言葉に
「家を出て出家するのは難しいことではない。難しいのは、出家した後にその寺を出ることだ」
というのがあります。
この言葉をアレンジしてビジネスに置き換えると、
「事業を興し会社を起ち上げるのは難しいことではない。難しいのは、起業した後にその事業を軌道に乗せることだ/起業した事業の後に次の事業を興すことだ」
・・・といったことが言えそうです。
経営者や組織のリーダーはこの発想を忘れないことが大切だと思います。
サラリーマン社長であれば、会社が普通にまわり、自分の報酬(給料)をそれなりにもらえてさえいれば、それ以上のことはあまり考えようとしないかもしれません。
でも、それだとどこかでピンチを迎えてしまうのがビジネスの世界の常です。
だから、仮に軌道に乗っている事業があってもそこで満足せず、常に危機意識をもって次の事業のことを頭の隅に置いておくことが大事です。
今の事業に慣れてしまって改善することを忘れて放っておくと、きっとどこかで痛い目にあいます。
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ビジネスモデルを作れる人/営業モデルを作れる人は希少ですから、そうした人材が入社してきたら大切に育てることが大事です。
リーダーは、「未経験の営業社員を1人雇う」前に、「誰でも売れるような仕組み(=良質なビジネスモデル)をつくる」ことを心掛けると良いと思います。
仕組みを考え実際に運用できる水準まで構築することが必要ですが、それは何も自分一人で行なうことはなく、社員の中で抜擢してやらせてみる・・・というのもアリです。
その人は正社員である必要はなく、コンサルタントでも臨時の社員でも構いません。
たとえ、その人に払う報酬額が高額になろうとも、ビジネスモデルや営業モデルがしっかりしていればあっという間に報酬以上のお金を回収できます。
経営者は孤独なものですが、企業組織に在籍しているすべての従業員やその家族の生活維持のために、日々その孤独と戦い、新たな挑戦姿勢をもってビジネス展開をしていく覚悟がリーダーや経営者には必要な姿勢だと思います。