自分なりの「こだわり」を持つことは良いことだと思いますが、それが単なる「囚われ」の状態にあるとしたら、あまりうまくないと思います。
「こだわり」と「囚われ」の違いは何か?
それは「意識的な決断の有無」にあると思います。
他の選択肢もあるけど、強い意思をもってこれでいこう!これを貫こう!これが正解だ!・・・と決断することは「こだわり」です。
誰かにこう言われたからこれをやらなければいけない/こうすることが良いと聞いたことがある/確かこの場合はこれだったハズ・・・というのは「囚われ」です。
選択する余地もなく、最初からこれしかないと信じて疑わない・・・としたら、それは「囚われ」の状態にあります。
この判断基準を用いて自分の考え方や思考回路が「こだわり」をもってしていることなのか、それとも単に何かに「囚われ」ているだけなのか、を見極めると良いと思います。
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ビジネスで「こだわり」を持ってやっていたことが、いつの間にか「囚われ」に変わっている場合があります。
本人はなかなか気づかないものです。
そのためにも、経営者は「振り返り」が必要で、反省したりフィードバックしたりして、自分の判断基準がぶれていないかを適宜チェックする習慣を持つと良いと思います。
あまりに「囚われ」てばかりいると、時代の変化についていけず、時には本末転倒になったりして危機から脱する事ができないとか、問題解決の突破口を見つけられないといった状態に陥ります。
ビジネスにおいて「こだわり」を持つことは重要です。
しかし、それが「囚われ」に変わるとそのビジネスは徐々に失速していきます。
もし、自分がリーダー職にあって、業務の遂行上で何らかの囚われゾーンに入っているな・・・と気づいたなら、すぐに方向転換することが大事だと思います。