2月14日と言えばバレンタインデー、バレンタインデーと言えばチョコレート・・・といったイメージが世間では出来上がっています。
また、チョコレートと言えば「ゴディバ」を思い浮かべる人も少なくないかもしれません。
そんなゴディバの商品のトレードマークは「馬にまたがる女性の絵」ですが、それにはこんな由来があるそうです。
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11世紀のイギリスのコベントリーという村の領主の妻がゴディバ。
領主はいわゆる悪代官で、農民から重い税金を取り立て、人々は重税で苦しめられていた。
それを見かねた妻ゴディバは「農民の税金を軽くしてあげて」と懇願。
領主である夫は一笑に付し、「お前が全裸になって馬にまたがって村中を歩いて見せたら望みを叶えてやろう」と。
当時の貴婦人が他人の前で肌を露出するということは相当恥辱な話であり、到底受け入れられることではなかった。
ところが、妻ゴディバはそれを受け入れ「わかりました。裸で馬に乗って村中を歩きましょう」と約束。
その話を聞いた村の人々はゴディバの勇気に感嘆し、夫人が来る日がわかると、みんな一斉に家中の窓を閉めて外へ出ず、馬に乗っている裸のゴディバを見ないように申し合わせた。
そして、約束どおり、ゴディバの勇気と行動によって農民は重税から解放された・・・と。
ゴディバの創業者は、この夫人の勇気と深い愛に感銘して自社ブランド商品に「ゴディバ」と名付け、そのトレードマークには「馬にコートを着てまたがる美女」を冠したそうです。
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美談の裏には別の話も残されているもので、村の誰もが全裸のゴディバを見ないように事前に申し合わせていたのに、その約束を破りそっと窓からゴディバを見ていた男がいたそうです。
その男の名は「トム」。
日本で言う「のぞき見野郎=出歯亀」ですが、英語で「ピーピング・トム」(ピーピングは覗くという意味)という言い回しはここからきた・・・とか。
物事は「ストーリーで伝える」と相手により印象強く伝わります。
各企業のロゴマークなどにはそれぞれいろいろな想いやストーリーが込められていることが多いものです。
「ストーリーで伝える」ことを有効に扱うと強力な宣伝武器になると思いますし、またそこから自社ビジネスのヒントにつながることを見いだせるかもしれないですね。