12月は一般的な会社では「ボーナス支給月」に当たります。
そして、この時期にリーダーを悩ませるのが、ボーナスをもらってから会社を辞めようとする社員たち・・・であり、特に若手社員の退職は会社にとって大問題です。
ある調査によると、若手サラリーマンの退職理由の本音・第1位は「上司・経営者の仕事の仕方が気にいらなかった」。
第2位が「労働時間・環境に不満」。
・・・だそうです。
これが何を意味するかと言うと、決して給料とかボーナスといった「金銭面」ではない、ということです。
だから、給料を単純に多く出せば退職を思いとどまらせれる・・・とは限らないと言えます。
給与などの労働条件よりも、職場で普段見ている先輩や上司の仕事ぶりが気にいらない・・・自分より職位の高い人の働き方を見て内心では軽蔑したりげんなりしている・・・ということのようです。
リーダーや先輩を見て「ああはなりたくない!」と思わざるを得ないということは、それだけ上の職位にいる者たちが「悪しき見本」になっているということであり、そのことに当の本人たちが恐らく気づいていないということも重要な問題点だと思います。
若手社員の退職=貴重な人材の流出につながります。
中高年サラリーマンがロクに仕事をせずに若手よりも高い給料を得ている!ということが若い社員たちには許せないのかもしれません。
何とも耳の痛い話かもしれませんが、私の過去の経験からしても、40代以上のサラリーマンの中には本当にお荷物社員がたくさんいると思います。
社歴が長いだけで、給料は誰よりも高いのに仕事効率・効果からすると決して会社に貢献しているとは思えない・・・という社員は結構いました。
一度上げてしまった職位を下げるのはなかなか難しい・・・と思うのが経営者の感情ですが、年功序列の時代は終わったと認識し、適切な実力主義の発想を経営に取り入れることが大事だと思います。
「やったもん負け」ではなく、「やればやっただけ適切に評価し、やらなければそれなりの評価しかしない」というマネジメント姿勢がリーダーには求められていると思います。
せっかくの将来の宝となる若い人材を、力量不足リーダーの我がまま/身勝手で無くしてしまうのは、とてももったいないことだと思います。