人には、誰でも「初めて!」というタイミングがあります。
ビジネスでも同様で、ビジネスでは必ず「お客さま第一号」という人が存在しています。
そのお客さま第一号を獲得するまでが大変です。
何しろ、初めてのビジネスで何もかもがゼロからのスタートなのですから、暗中模索の状態が最初は続くのが普通です。
加えて「実績なし」という足枷があると、下手すればタートすら切ることができていない状態と言えるかもしれません。
そういうジレンマに陥る人は、特に「士業」関係やコンサルタント業、セミナー講師業などに多いような気がします。
コンサルタント業、コーチング業、建築業・・・などを起業した当初はたいていこの「落とし穴」が待ち受けています。
難なく乗り越えていける起業家もいれば、時間をやたら食ってしまって、苦しみ悩む起業家もいるわけです。
一度この深みにはまってしまうと、なかなか這い出すことは難しかったりします。
この「実績がないから注文を取れない/依頼が入らない」という壁はけっこう強大です。
上記のような職種だと、お客さまのほうから、「失礼ですがどんな実績がありますか?」
という確認のサインが放たれます。
そこで、実績が何もなければ話は終了・・・です。
この問題をクリアするコツはこうです。
1.まずは,無償で何か仕事をさせてもらう
2.その評判を公開することを了解してもらう
3.お客さまの声/実績として残す
最初は、無償奉仕をする覚悟が必要です。
それは、目先的には「無償奉仕」ですが、中期的には「新顧客を獲得するための経費」だと思えば良いだけのことです。
そして、そこで,経験を積み、スキルを高め、実績をたくさん残していくことで、やがては「単価アップ」につなげることも可能です。
言わば、「損して得とれ」作戦です。
無償でもいいので仕事をもらって実績を残し、公開できるようになると、その後の仕事のしやすさがまったく変わってきます。
この実績があるからこそ、後々に大きく跳ね返ってくるわけです。
今だけを見て一喜一憂するのではなく、今の行動が未来にどんな影響を及ぼすのか?・・・・・・今どんなタネを植えて将来はどんな花を咲かせるのか?・・・・・・を考えることが大切です。
起業時は「無償で仕事を請け負う」ことも前提に起業戦略を組むことが重要だと思います。