人は「他人から指示されたことではなく自分で考え出した行動であれば、比較的疑うことなく信じて行動する」・・・という性質を持っています。
部下に「お前のここが悪いからこう直せ」と言っても、信頼関係ができていなければ部下はソッポを向きます。
ところが、上司が質問の形で部下に「自分のどんなところを直せばもっと良くなると思うかな?」と聞くと、部下は自分なりに考えて答えを出します。
その結果まったく同じ答えだったとしても、部下本人の受け止め方は全然違うものになります。
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1日の仕事が終わった段階で、その日を振り返って「もしも今日をやり直すことができたら何をするか?」と問いかけてみることは結構有効です。
この質問を部下にするだけで、部下は自分の行動を分析・評価して改善点を見い出そうと前向きに考えます。
だから、日報にこの項目を最後に設けておくのも手です。
さすがに毎日毎日この項目に答えていると、部下も一種の「慣れ」が生じて思考力も低下しますから、毎日ではなく週の終わりに1度とか、何か工夫をしてみるのも手です。
皆さんは「今日1日をもう一度やり直すことができるとしたら、はたして何をどうしますか?」