先日、ある不動産物件を紹介されて見に行ってきました。
残念ながら私の投資基準に合致するものではなかったので、購入を見送りました。
おそらく購入すればここ数年はお金が入ってくると思いますが、お金が入ってくるかどうかよりも、自分の投資基準に合致しているかどうかで判断しました。
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巷(ちまた)には、今や不動産投資本が溢れています。
そのどれもが「私はこうやって○○億円を稼いだ! 」といった類の武勇伝や自慢話であることが多く、普通に読んでも自分には再現できないような内容が多いように思えます。
ところが、お金をラクして稼ぐことに目が眩んでいる人は「再現性がある/ない」という点に着目しないで、「不動産を買えば儲かる/お金を稼げる」といった直截(ちょくさい)的な錯覚に嵌(はま)ります。
そうした本ばかりを読んでいると、気持ちばっかり焦って「とにかく何でも良いから早く不動産を購入しなければいけない」・・・といった言わば強迫観念にも似た発想をしたりするわけです。
焦るあまりに、もともと考えていた自分なりの各種諸条件をあっさり妥協して、結果としてヘンな物件を購入してしまったら元も子もありません。
後々苦労が待っています。
後悔をする「意味のない不動産投資」になってしまいます。
この「強迫観念」に取りつかれてしまわないように十分気をつける必要があります。
恋人探し・・・結婚相手探しと似たようなところがあるかもしれません。
知らず知らずのうちに「本来は買ってはいけなかった物件(不動産)」を購入するくらいなら、むしろ何も購入しないでいたほうがベターです。
決断は果敢に行うことが必要ですが、やみくもに当てずっぽうで行なうべきことではありません。
不動産投資では、一部の不動産投資本に書かれているように易々と簡単に不労で所得を得られるものではない・・・と慎重に理解しておくことが大事です。
特にローンを組んで借金を背負う場合には、キチンとした理論武装が必要です。
自分の思惑に合致している場合には勇気をもって買い出動して構わないのですが、物件をとにかく購入しなくっちゃ!・・・と焦ってはいけないですね。