定年を迎えたとき、「これから老境に入っていくのに年金とこれまでの蓄えだけでこれからやっていけるだろうか・・・」と心配になる人は多いと思います。
でも、いくら通帳とにらめっこしても預金残高が増えるわけではありません。
今となっては遅すぎます。
預金残高を増やしたかったらもっと早く行動すべきでした。
この時点で大切なのは、過去を振り返って嘆くことではなく、未来に目を向けてこれからの人生をどう満喫していくかを検討することにあると思います。
自分の人生(余生)を有意義に楽しく幸せに生きていきたいものです。
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仮に、年金も十分もらえるし、預貯金残高もたっぷりあるし、不動産や株式などの金融資産もたくさんあるという人であれば、老後生活の不安を考えることはないと思いますが、一方で「相続」に関して悩み始めるかもしれません。
蓄えはそれなりにあるけど子どもや孫にできるだけ多く遺したい・・・だから自分のためにお金を使うことは我慢している・・・という生き方はおススメできません。
少し本末転倒状態になっていると思います。
たくさんお金を遺したために相続で揉めて犬猿の仲になっていく・・・というのはよく聞く話です。
相続後に詐欺まがいの金融商品に手を出して遺産を使い果たしてしまう・・・というようなことも今のご時世では十分注意しないといけません。
自分が死んだ後のことは誰にもわかりません。
できれば子どもには「お金そのもの」を遺す前に、「お金の教養/お金の適切な使い方」といった教育を残しておきたいものです。
遺せる財産が多かろうと少なかろうと気にすることはありません。
自分のために使うべきお金は使い、残りは適切な遺言書等で家族に分配すれば良いと思います。
前提として、やはり「生きていくに十分なお金を用意してある」ことが大事で、そのためにも「定年後も収入があるお金の仕組みを持つ」ことがまずは重要になってくると思います。