シェアハウスを飛び出していく人たちの理由

フランスの思想家モンテーニュの『エセー』という作品に「人間は誰でも自分の心の三畳間を持つべきだ」・・・という言葉があります。

つまり、人は心の中に決して他人が踏み入ることのない自分だけのスペースを持っていたほうが良い・・・ということです。

少し言い換えると、人は他人に邪魔されることのない場所、一人になってじっと物事を考えることのできる場を持ったほうが良い・・・ということも言えそうです。

私の場合、それは「書斎」にあたります。

我が家の書斎はもともと狭い場所で、一人でイスに座ることはできてもイスを2つ入れる余裕はありませんから、まさに「自分(だけ)の三畳間」になっています。

もっとも、モンテーニュはそれを心の中に持つべきだと言っているので、何も物理的な場所を確保しなくても、そうした一人で物事を考えることのできる時間と余裕を持つことが大事なのかもしれません。

・・・・・・・・・・・

都会では一人暮らしではなく、シェハウスで共同生活をする若者が増えた・・・と言われますが、その一方で割りと早めに退去する若者も多い・・・と言われます。

シェアハウスを飛び出していく人たちは、もしかすると「自分だけの三畳間」を求めているのかもしれません。

心の安らぎを求めてシェハウスに入り、いつしか心の安らぎを求めて単身生活を求めてシャアハウスを飛び出していく・・・というのは何とも皮肉な話です。

シェアハウスを運営する側の視点で見れば、その経営は「投資効率が良い」という点では魅力的ですが、「顧客の需要の増減」という意味ではそれなりのリスクを孕んでいます。

もしもシェアハウス物件の経営に乗り出すなら(投資目的で行なうなら)、乗り込む前にキチンと仕組みやリスクを勉強してから取り組むことが大事だと思います。

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澤井豊

澤井豊オフィス澤井 代表

投稿者プロフィール

1964年、富山県生まれ。大学卒業後、大手株式専門証券株式会社に入社。学習塾を運営する未上場会社に転職後、会社を東証2部上場および東証1部上場に導く。人事・財務・IR・総務の経営リーダーとしてM&A、会社分割、グループ経営移行を行い、社員研修においては延べ1万人以上に実施。ライフプランに沿って経済的自由を得た後、会社を50歳にて退職。

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