会社経営者は会社のお金が底をつくことだけはないように気をつける必要があります。
仕入れと販売と入金のタイムラグの関係で一時的に銀行口座の残高が急減することはあっても、決してマイナスにならないよう配慮しておく必要があります。
経営者(場合によっては経理担当者)はその点を十分に留意し、「口座のお金が減っていくこと」に恐怖感を覚えるくらいでちょうど良いと思います。
その恐怖感をバネに克服する思考・行動・経営手腕を発揮していくのが真の経営者です。
一気に減らなくても、毎月、毎月少しずつ減っていくとボディーブローのように少しずつ追い詰められている感じがするかもしれませんが、それでも先の見通しがキチンと立っていれば安心できます。
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経営者(リーダー)は資金面での潤沢さに意識を向ける必要がありますが、潤沢と言えば社内のコミュニケーションに気を配ることも大切です。
「社員とのコミュニケーションが滞ること」に一種の恐怖を覚えるくらいでちょうど良いと思います。
「コミュニケーションが滞る」ということは「情報が共有されない」ということを生みます。
ネガティブ情報が共有されないことによって会社の存続に関わることもあり得ますから、最悪の場合経営の根幹を揺るがしかねません。
少なくとも会社の成長を鈍化させる危険な要因です。
お客様情報が共有されないことで商品開発や営業にも影響が出る恐れがあります。
成功要因や失敗要因というのは貴重な情報です。
それが共有されないということは成果を出すためのレバレッジ効果が生まれません。
よく、コミュニケーションは人の体で言う血液だと比喩されます。
要するに、会社という体(器)はあっても、そこをコミュニケーションという血が流れなければ会社は死に体になるという例えをされるくらい重要なものなのです。
経営リーダーはそうした認識をもって経営に臨む姿勢が必要だと思います。