「これまでこうやってきてこうだった」・・・と分析することも大切ですが、かと言ってそればかりに頼って常に安定路線を歩もうとすると成長から遠ざかる恐れがあります。
過去・歴史に学ぶことで未来の答えを読もうとする姿勢は立派ですし、多少外れたとしてもその間は心にゆとりと安定感をもたらしてくれます。
ただし、それがぬるま湯のようになって「変化を恐れる日常」になるのはうまくないと思います。
日常は大切ですが、日常の枠のなかに収まってばかりいると、現状維持を求めるようになりがちになり、現状維持は後退を導きます(特に若いうちは)。
人生のサイズが小さくなってしまいます。
大事なのは「可能性に挑戦する姿勢」です(特に若いうちは)。
安心・安定に基づいて行動するのが日常なら、可能性に基づいて行動するのは成長です。
何かを行なおうとするとき、「これをやったらどうなるかわからない/このことを選んだ先が不安だ・・・」と強く思って尻込みしてしまうようなら、それは自分が安定感を求めすぎているのかもしれません。
「うまくいくだろうか・・・これが正しいのだろうか・・・ちゃんと結果が出るだろうか・・・他人からどう思われるだろうか・・・などという気持ちが強くよぎるなら、「成長/変化」から遠ざっていくことを意味します。
日常に「変化」を起こすには何らかの「決断」が必要です。
「変化」は、繰り返される日常とは異なるものです。
また、「決断は安定感に基づいて行なうものではなく、可能性に基づいて行なうことが大切」です。
「これをこうすればこうなる」と答えが予め分かっていると安定感が満たされて安心できますが、それは成長へ向けた決断とは言えません。
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どんな決断をするかは「どういう未来を選ぶのか次第」です。
「この決断は正しいか?」という問いはナンセンスです。
「こういう未来にする」と設定することで「そこに近づく可能性が高まる」のなら、それは大いに決断の候補になります。
「この未来に近づくためには何が大切か?」といったように、目線は未来からの問いかけ/未来から現在へのベクトルが日常を脱して成長する道を示してくれます。
現状から発想するのではなく、未来から現状を見るということです。
目標を設定するのは「未来を変える」ためではなく「現在を変える」ためであり、もっと言うと「現在の行動を変える」ためだと理解することが大切だと思います。