お金持ちに対する感情として考えられるのは
1.いいなあ、自分もああなりたいなあ
2.けしからん、引きずり降ろしてやる!
3.別に~何も思わない
の3つです。
自分よりすごい人を見て、それを参考にして、一種の憧れ・目標と位置付け自分の成長と重ねていく・・・という発想が「1」のパターンで、私はこれが本来あるべき姿だと思っています。
なぜなら、自分でコントロールできるのは自分だけで(=他人はコントロールできない)、その自分を成長させたり退化させたりするのは自己責任の話で、後は自分が好きなように自分をコントロールすれば良いだけだと思っているからです。
一方、「2」のパターンにあるのは成長などではなく「嫉妬」です。
嫉妬は、仏教でいう「三毒」の一つで、人間はこの三毒(嫉妬・愚痴・怒り)を排除して生きていく姿が望ましいと思います。
嫉妬から導き出されるのは「他人をコントロールしよう」という支配欲です。
自分との違い/差を認めて、「自分は自分、他人は他人」ととらえれば良いものを、嫉妬の感情が働くと「他人は自分と同じレベルでなければならない(同じレベルであるべきだ) → 自分よりもお金持ちの人がいたら自分と同じ水準まで貧しくならなければない」・・・というヘンな考え方に陥ります。
その結果、お金持ちはけしからん!となり、嫉妬の感情がいろんなところに波及して「痛めつけよう/引きずり降ろそう/排除しよう」などと乱暴な考え方が生まれてきます。
政治家も同様です。
自分と意見が違うからと言って、相手を今の地位から引きずり降ろそうとする発想は、元来「嫉妬」からきている発想だと思います。
そういう思考回路こそ排除したいものです。
嫉妬の感情は「三毒」だという教えを守り、自分の中から追い出すように努めることが大事だと思います。
人は少なからず自己肯定/自己防衛をしたい生き物ですから、自分が嫉妬感情を抱いていることを認めたくないのが普通です。
でも、やはり(私も含めて)多くの人は嫉妬の感情を抱きがちです。
嫉妬せずに、自分より上の次元・レベルだと素直に認め、また自分もそうなりたいという成長意欲にすり替えていく姿勢が大事だと思います。