同じ家に住む家族であっても、親と子どもの見ている視界は別々です。
子どもが小さい頃には、親は子どもの将来という先々を見ていますが、子ども本人は目先のことしか見ていません。
ただし、言えるのは両方とも未来という同じ方向を見ているということです。
その中で、若干の過去を親が振り返ることで子どもは知らなかった世界を知ることができ、そこからもまた学ぶことがあります。
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子どもが大きくなると、親の未来と過去を見る比重が逆転してきます。
つまり、子どもの将来よりも子どもの過去を見ることが増えてくるというわけです。
逆に、子ども本人は目先のことからもっと先の自分の人生を見るようになります。
そして、いつしか親と子は見ている方向が反対になっていきます。
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親と子に限らず、歳をとるほどに人は未来よりも過去に視界を拡げようとしがちです。
それが若者にはウザいわけです。
なぜなら、若者は未来のほうに目を向けていて過去には興味がないからです。
そこを理解して会話しないと、話が徐々に噛み合わなくなっていきます。
会話では、双方ともに同じ方向を見て話すことが大事です。
できれば、過去の方向を見て話す時間や回数より、未来の方向を見て話す時間や回数を多くするほうが得策です。
相手の視点・視界に合わせて話すことが大切で、特に歳を取るほどに若者と話すときは留意したほうが良いと思います。