世の中には、仕組み化しやすいビジネスと仕組み化しにくいビジネスがあると思います。
仕組化しにくいビジネスの代表例は、自営業などで「自分がやらないと成り立たたない」というものです。
つまり「属人的」ビジネスです。
また、企業でも売るものが増えれば増えるほど仕組み化が難しくなります。
最近では、コンビニの店員さんを見ているとそんな気がします。
コンビニが日本にできたばかりのころは日用品や保存のきく食料品など割とシンプルな商品が多かったように思います。
それが今では、生鮮食料品やお弁当もたくさんあるし、店内で製造販売している商品もあれば、宅配便の取り扱い、住民票などの取り扱い、公共料金や税金の支払い、各種チケットの販売など、その業務は多岐にわたっています。
とっても大変なお仕事だと思います。
サービスが充実するのは利用者にとってはありがたいことですが、経営の観点で見た場合の「仕組化」からはどんどん遠ざかっていきます。
仕事のボリュームが増えるにつれて、研修教育にも手間ひまがかかります。
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学校の先生にも同じようなことが言えると思います。
「学校の先生」といえば、かつては「でもしか先生」と揶揄されたことがありますが、今では逆転して決して「でもしか」ではなくなっていると思います。
(でもしか先生・・・適当な職に就けない学生たちが、しょうがない、先生にでもなるか、とか先生にしかなるものがない、と先生にだったら誰でもなれることをいった表現)。
仕事を複雑化して難しくすると、エラーも起きやすくなります。
一つのエラーはその人にとってはいくつもある中の一つかもしれませんが、お客さまにとっては「一分の一」の出来事で不満足を与えるものです。
本来は「仕組化」を考えなければいけないのに、逆行して「脱・仕組化」をしてしまうようなマネジメントは、経営環境を悪化させてしまいます。
■参考:過去ブログ(ゴルディアスの結び目)
http://ameblo.jp/superameba/entry-11153712515.html
どちらを選択するかは経営判断ですが、きちんと先を見越したうえで決断を行うことが経営リーダーにはとても重要なことだと思います。