アメリカでよく読まれているファイナンスの教科書などでは「貯蓄・投資・投機・賭博」についてそれぞれ言葉を分けて書かれているそうです。
貯蓄 saving
投資 investment
投機 speculation
賭博 gambling
貯蓄はお金を蓄えておくこと(増えも減りもしない)
投資はお金を投じ対象物はそのままにして、そこから派生した利益を得ること
投機はお金を投じた対象物を手放してその売買差益を得ること
賭博は論理もへったくれもなく第六感に頼った蛮行
・・・と言えます。
働いて稼いだお金は「貯蓄」で減らさないように保管しておき、ある程度貯まったら「投資」へ振り向けてそこで得られたお金で生活をする・・・というのがお金の流れとして良いと私は考えています。
ところが、人によってはそうした哲学を持っていないためなのか、特段良く考えず投資話に安易に手をだし、結果として投資のつもりで「投機」を行なったり、あるいはそもそも貯蓄や投資をすっ飛ばしてとにかく投機や賭博で大儲けしようと目論む人がいたりします。
マネー雑誌や書籍でも、投資をすっ飛ばして投機を推奨していたりするケーズもあります。
そのワナに嵌ってはいけないですね。
賭博によってスリルの快楽を「投資の醍醐味だ」と勘違いすると、そこから破滅への道が始まります。
投資と投機を峻別し、間違っても賭博で自分の生活費をすっからかんにしてはいけないですし、そのための借金など論外です。
賭博に嵌ると冷静な判断ができなくなります。
人の心は弱いもので、つい魔が差す・・・ということもあります。
大事なのは「お金の教養」を身につけ、それを分かち合える人たちと一緒にいる時間を持つように意識し、そうした生活のパターンを導いていくことだと思います。