フォード車はなぜ黒色が多かったのか?

「自動車の育ての親」とされるアメリカのヘンリー・フォードは実際に自動車を発明したわけではありません。

彼が偉かったのはそれを社会に普及させるにあたって、さまざまな工夫を凝らし革新を生んできたことにあります。

特に、アメリカの中流家庭の人でも購入できる廉価な自動車を開発・生産したことで一躍有名となりました(当時、自動車が3000~4000ドルくらいだった時代に825ドルで販売することに成功した)。

また、当時のフォード車は黒色ばかりだったそうですが、これは「黒にしておけば、お客様が好きな色に塗り替えることができるから」・・・だそうです。

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フォード・モーター・カンパニーが設立されたのは1903年6月16日です。

当時のヘンリー・フォードの言葉にこんなのがあります。

自動車がまだ認知されておらず、したがって普及する前の話です。

【人々に「あなたの欲しい乗り物は何ですか?」と聞けば、きっと一様に「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう】

つまり、その時代の人たちは馬車しか見たことがなくて自動車なんてイメージが湧かないから、どうしても発想は「今あるもの/今の常識」から見てもっと良い物を考える・・・したがって質問をしたら「もっと速い馬が欲しい、となるだろう」・・・ということです。

当然のことだと思いますし、大衆心理とはそういうモノだと思います。

どんな時代でも市場調査の結果を鵜呑みにしてそのとおりにだけで動いていたら、「革新」は生まれてきません。

お客さまの意見、消費者の意見に真摯に耳を傾けることは大切ですが、かと言ってそれだけを元にしていたら進めるものも進めなくなってしまいます。

経営者や商品開発部門の人たちは、市場調査や世の中の人たちの意見を聴きつつも、自分の感性がその先を進んでいるように研鑽することが必要です。

独自のアイデアを生み出すことが大事です。感性を常に磨き続けることが求められます。

「こうすればもっと売れるかも」・・・という考えで進むと、それは結局のところ市場調査に頼ることになります。

それよりも、脱・常識で、今の時点では「バカげている/あり得ない/ムリだ・・・」と言われるようなことに挑戦する姿勢が大切だと思います。

最初はそんなことを言ったり、思ったりするのは自分だけですから、世間は全然ついて来ません。

でも、それは需要がないわけでも、人気がないわけでもなく、馬車の時代に自動車を知らない/信じられなかったのと同じで、「まだ多くの人がついてこれていないだけ」・・・です。

時間はかかりますが、徐々に同じような考えの人が現れて、新たな技術革新も生まれてきます。

そうやって人類は数々の文明を発展させてきたと思います。

「今は非常識であり得ないことだけど、もし自分に神の手があって何でも作り出せるのならこういうものを創り出したい/欲しいな・・・」ということを常日頃から考えておくと、何かの拍子に、具現化するきっかけや兆しを見つけられるかもしれないですね。

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澤井豊オフィス澤井 代表

投稿者プロフィール

1964年、富山県生まれ。大学卒業後、大手株式専門証券株式会社に入社。学習塾を運営する未上場会社に転職後、会社を東証2部上場および東証1部上場に導く。人事・財務・IR・総務の経営リーダーとしてM&A、会社分割、グループ経営移行を行い、社員研修においては延べ1万人以上に実施。ライフプランに沿って経済的自由を得た後、会社を50歳にて退職。

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