紀元前2世紀の漢の武将に「李広(りこう)」という人がいました。
李広は大変口ベタではあったものの、部下たちへの思いやりに厚く、寛容で人間力が高かったとされています。
そんな李広も最期の日を迎えます。
李広将軍が死んだ日、天下の人々は李広を知っている人も知らない人もことごとく嘆き悲しんだとされており、それはその誠実な心が広く知れ渡っていたからだと思います。
「桃李もの言わざれども下自ら蹊(みち)を成す」という言葉もそんな李広将軍の人柄から生まれ伝わった言葉のようです。
もともとの意味は「桃や李(すもも)の木は自分では口をきかないけども美しい花や実を慕って人が集まってくるので、木の下には自然と小道ができるものだ・・・」という意味です。
→ 転じて「別に口上手でなくても人間力に富んだ優れた人物の元には自然に人が集まってくるものだ・・・」というたとえに使われるようになりました。
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リーダーとしての人間力は、誠実さや信用によって培われます。
会社で組織力を発揮するには、やはりリーダーと部下が厚い信頼関係で結ばれていることが大切です。
お互いに相手のことを慮っている関係があれば、自分のことを多少犠牲にしても行動を起こす勇気が出ます。
それは内発的なモノで、決して外圧的なことによる強制ではありません。
口ベタよりは多少饒舌のほうが良いかもしれませんが、それ以上に 「誠実」「信用・信頼」は大切ですね。