我々は人生の大半の時間を仕事に使っている。
仕事が楽しければ誰でも熱心に働く。
仕事が楽しくなるのならできることは何でもするべきだと思う。
私の一番の大切な仕事は、仕事を楽しくすることだ。By アンドルー・グローブ(アメリカの実業家)
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自営業になった人が強く意識する「自営業者とサラリーマンとの違い」は、「(次の)仕事があるかどうか」といったことかもしれません。
サラリーマンで「自分の仕事がない」という心配をする人はいません。
心配しなくても自動的に仕事が舞い降りてきて、むしろその量に耐えられない人がいるくらいです。
そして、仕事の量・質にはほぼ関係なく毎月もらえる給料は同額のため、中には「仕事がないほうがいい/仕事が無くて(←したくないから)、かつ、給料をもらえたら最高なんだけどなあ!」と不埒なことを思う人もいます。
サラリーマンだったら自分が望むと望まないに関係なく次々と仕事がやってきますが、自営業者になればそうとも限りません。
仕事がある日もあれば無い日もある・・・といった感じです。
言えるのは「サラリーマンだったら仕事をキチンとこなさなくても給料をもらえたけど、自営業者は仕事をキチンとこなさないと次の仕事が来なくなってやがて収入は途絶える」・・・ということです。
仕事があるだけではダメで、その仕事をキチンとこなす必要があります。
サラリーマンは以前に与えられた仕事で失敗したり、クオリティが低かったとしても、「しょうがないな、じゃあ次はこれをやりなさい」と次の仕事を任せられます。
何らかの仕事が常に会社の中にあるからです。
でも、会社を辞めて独立するとその環境は一変します。
サラリーマン時代に営業経験がなかった人は、独立してから「あれっ?仕事ってどうやって作るのだろう?」・・・と焦ってしまうかもしれません。
自分が動かなければ何も動かないし、自分が手を抜くとヶ月後には手痛い形で返ってきます。
何もかもが自分の行動とその量・品質で決まってしまいます。
そのときになって「サラリーマンってものすごく恵まれていたのだな」・・・と強烈に実感するかもしれません。
自営業者にとっては「仕事があるか無いか」は非常に重要で、さらに言うと「次の仕事の当てがあるかどうか」も大事になります。
今の仕事をやれば仕事は終わり・・・ではありません。
その仕事をやったことで、「次の仕事もあなたに任せます」と言ってもらえることが大事です。
これを意識しないと、いつまでも新規営業に時間をかけ、場合によっては宣伝広告費のコストばかりが出ていき、赤字経営・無駄の多い経営になってしまいます。
「今の仕事を次の仕事に繋げられるか」は独立・起業したての人にとってはとても重要な意識ポイントになると思います。