サラリーマンの中には「会社が大きい=成功している=将来も安泰だ」・・・と20世紀的な考え方をしている人がまだたくさんいるかもしれません。
確かに20世紀はその考え方が正解だったと思いますが、21世紀~にかけてこの考え方は覆されてきています。
大きな会社・・・上場企業でも、倒産に追い込まれた会社はいくつもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・
今の時代、インターネットで検索すると値段だけならどこの店が一番安いかがわかります。
客はどうせわからないだろう・・・と言って、やたら利益を乗せて大きく儲けようとしてもすぐに見抜かれてしまいます。
キチンとお客さまを心から満足させ、その対価として代金をいただく・・・という考え方が大事であり、儲け幅がある程度適正だ・・・と思われるようでなければいけないでしょうね。
会社の利益額が多い・・・というのは、その会社を業績面だけで評価するならすばらしいことなのですが、社会的に見たなら利益幅が多ければ多いほどお客さまから余計にふんだくっている・・・とも解釈できます。
・・・・・・・・・・・・・・・・
適正な利益率がいくらか?と言っても決まり事やルールがあるわけではないので、経営者が好きなように価格を設定して構わないのが一応の原則です。
ただ、あえて言うなら、昔からビジネスの基本である売買は「賣買」と漢字で書きました。
「賣」という漢字は分解すると「+ 一 買」です。
つまり、「買に1を+している文字」です。
⇒ お客さまが買ったときに、一割の儲けが上乗せされて「売」られている・・・と解釈できます。
つまり「儲けは一割」ということです。
これには、ある意味ではこじつけの話で、別に法的な縛りも根拠も何もありません。
でも、10%の儲け(利益)というのはまあ社会通念上多すぎることもないし、少なすぎることもないと思います。
そういう意味では、原則として利益率10%を一つの目安にしてみるのも手だと思います(利益率と言っても、営業利益なのか、経常利益なのか、税引き後利益なのか?という経営判断も必要です)。
いずれにしても、適正な利益を長く、継続して、計上し続けていく経営が大事ですね。