値上げをしたら売上がアップした!・・・とビックリしている経営者がいるとしたら、その人は「値上げをすると売上はダウンするものだ」という価値観を持っている(た)人です。
逆に値上げをしたら売上がダウンした!とビックリしている経営者がいるとしたら、その人は「値上げをすると売上はアップするもの」という価値観を持っている(た)人です。
それぞれ、条件次第ではどちらも正しい考え方になります。
売上を構成している要素が「商品単価/商品数/延べ顧客人数」である以上、商品単価が上がって他の要因に変動がないとしたら、売上も上がるのが原則です。
原則が原則でなくなるのは、他の要因である「商品数」は「延べ顧客人数」の変動によるときです。
商品単価が上がることによって顧客の商品を購入しようとする意欲が下がり、「1回あたりに購入する品数が減る」「顧客の購入回数(リピート数)が減る」・・・という逆効果をもたらすと、全体として売上ダウンとなります。
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大事なのは、自分の価値観が常に世の中に通用する正しいものとは限らない・・・ということを認識して、世の中を変えるのではなくて自分の考え方を世の中に適応させることのほうにあります。
そのほうがビジネスでは生き残りやすくなります。
ほとんどの場合、この考え方のほうがアタリ!だと思います。
売上が思ったように上がらなくて困っている経営者は、一つの解決方法として「商品の値上げ+追加価値の付加」をやってみると良いと思います。