無借金経営で本当に良いのか?

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

「何はなくてもお金さえあれば安心」・・・と言われますが、昨今のコロナショックでそんなふうに考える企業経営者はますます多くなったかもしれません。

今までの経済環境下であれば、毎月予定どおり業務が遂行され、見込んでいた収益があがり、社員に満額の給料を支払い、後の税金分を留保しながら順調に経営を成り立たせることができました。

でも、急に経済環境が変わりました。

お店を開けたくても開けれない・・・!

開けてもお客さまが急激に減った・・・!

社員の人件費などの固定費はかかるけど肝心の売上がない(減った)・・・!

そうなると、ピンチなのはお金です。

要は「お金がない/お金が無くなる早さが尋常ではない!」・・・ということです。

・・・・・・・・・・・

たとえば、ある会社の保有する現預金と借入額の比較で、こんな比較例があります(正味の借入金額はすべて2,000万円です)。

A;.現預金額 500万円 借入金額 2,500万円

B;.現預金額 1,500万円 借入金額 3,500万円

C;現預金額 2,500万円 借入金額 4,500万円

どれを選択されますか?

Aは現預金は少ないですが、借入額も少ないので借入利息は少なくて済みます。

逆にCは現預金は多いですが、借入額も多いので負担する借入利息も多くなります。

CからAへの移行は常に可能です。

なぜなら、自らの意思で返済すれば良いだけだからです。

ところが、何か有事の際に現金が必要となって借入額を増やそうとしても(=AからCへの移行)、貸し出す金融機関の同意がなければ不可能です。

ここがちょっと難しいところです。

経営の安定性、資金繰りに苦労しない確率は、AよりCです。

でも、その分普段の金利リスクが高くなります。

これは経営判断のしどころで、経営者の哲学・考え方、業態の内容等による面が大きいと思います。

間をとってBという選択肢もあります。

一方で、問題なのは「まったく借金がない」という経営のやり方です。

無借金経営は一見すると立派で素晴らしいことに見えます。

 

でも、「借金が0円=融資の道がまったく存在していない(拓かれていない)」という状態だと、イザ!というときに急に道を開拓することはますできません。

つまり、急にお金が必要になってもその段階でお金を借りることは難しい(できない)ということです。

これは昔からよく言われ続けてきていることで、経営者はよくよく頭に入れておかなければいけないことだと思います。

そうしたことを踏まえたうえで、果たして本当に「無借金経営で行くのか?」、それとも今すぐの融資は必要ないことはわかっているけど、あえて、「借金経営を戦略的に行なっておく」のか?・・・を判断することも大切だと思います。

 

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目のお勧め記事!

  1. 2023-11-27

    子どもには遺産相続より生前贈与のほうが良いかも?!

    世界的ベストセラー『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)/ビル・パーキンス』という本には、「もし…
  2. 2017-11-15

    【必読】経済的自由を得るための近道

    経済的自由を得るための近道は実は昔から同じです。 ポイントは大きく2つあります。 1.そ…
  3. 2016-12-17

    【財資産の重要性】会社を辞めたら収入はどうなりますか?

    サラリーマンは、今はちゃんと勤務先があって、会社へ行けば仕事があって、毎月決まった日に給料が入ってき…
  4. 2019-7-22

    ローマ帝国が永らえたわけ/フォードの勝利

    ローマのカエサルは借金王とも呼ばれたそうです。 カエサルは、「借金が少額のうちは貸した者が…
  5. 2023-7-20

    【成功のコツ】迷ったら全部やる!

    今でも覚えていますが、社会人になりたての頃上司からよく言われた言葉に「変な考え休むに似たり/悩んでい…
  6. 2017-3-25

    経営リーダーに与えられた猶予期間の使い方

    「黒字経営」ということにはどんな意義があるか?・・・と言えば、「その黒字金額分だけ会社は倒産しないで…
  7. 2017-1-16

    ビットコイン(Bitcoin)とサトシ・ナカモトとクレイグ・ライト

    仮想通貨と呼ばれるものの中で、今一番有名なのはビットコイン(Bitcoin)だと言われます。 …
  8. 2017-11-26

    65歳で1億円の預貯金を目指すよりも・・・

    かつての時代は「老後を迎えるまでにいかに多くの貯蓄をするか?」・・・が勝負の時代でした。 そし…
  9. 2017-6-28

    「教わる」+「育つ」の発想

    学校の先生をはじめとしていわゆる「教育」に携わっている人の多くは「教育とは教え育てるものだ」という考…
  10. 2019-10-27

    経済破綻しないためのコツ=収入の範囲内で生活

    サラリーマン家計が破綻しないための最大のコツは「その月の収入の範囲内でその月の生活をする/支払いをす…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る