ビジネスモデルの多くは、顧客の何らかの「不」を取ってあげる(消去してあげる)ことを根底に成り立っています。
言葉に「不」がつくということは「〜ではない」という意味になりますから、その「ではない」を取って「~である」という状態にしてあげるわけです。
「不」のつく言葉はいろいろありますが、それらすべての「不」をとると一転して好都合な状態になります。
それだけ「不」がつく言葉には改善の種が多く潜んでいると言えます。
例:不安 不快 不自由 不正 不当 不良 不吉 不透明 不満 不遇 不十分 不明瞭 不足 不利 不幸 不運 不可 不信 不振 不一致 不自然 不明瞭
など枚挙に暇がありません。
人は「慣れる」動物であり、「無益な行動・争いを避けたがる」生き物ですから、サラリーマンの中には日々の仕事を通して各種の「不」を感じているにもかかわらず、それらをあえて無視していくうちに慣れきってしまって受け入れてしまっている人も多くいます。
それもまた人生ですが、どこかでハッ!と気づいて、その「不」を解消することに意識を向けると何か閃いてくるかもしれません。
「会社ってそういものだ/自分には変えられない」とあきらめるのではなく、抗い、より良い方向へ変えていこう!・・・と発想すると良いと思います。
今すぐにはムリでも、時間が解決してくれるかもしれません。
「不」のつく言葉を意識して、そのフィルターを通して世界・社会を見ることで改善点が見つかるかもしれません。
「不」という言葉はビジネスの種にもなり得ますから、リーダー(経営者)の人はそういう目で世間を俯瞰して見るのも良い手だと思います。