ある○マートというコンビニにコピーをしに入りました。
コピー1枚で10円です。
終了後、速やかに店を出ると、後ろから元気のいい「ありがとうございました~」という店員さんの声が聞こえました。
もちろん、イヤな感じはしません。
数日後、同じコンビニに再びコピーをしに入りました。
今度は枚数もちょっと多めです。
コピー後、ちょっと店内をブラブラ・・・。
でも、特段買いたいものもなかったので数分後何も買わず店を出ました。
何も買わないで店を出たからか、店員さんの声掛けはナシ!(=無視ですね )
前回と同じ店員さんで、別のお客さんにはチャンと「ありがとうございました~」と言っていましたし、レジも混んではいなかったので出ていく私を見て何も言わなかったのは
→ 何も買わなかったから
(→ 何も買わなかったと思ったから)
・・・だと思います。
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コピー1枚(10円)のときは「ありがとうございました」で、たくさんコピーをしてもそれに気づかず、その後レジで何も買わなかったから「挨拶ナシ!」・・・・・・。
ここからうかがえる「コンビニ店員の言う『ありがとうございました』の意味」というのは、「お店にお金を落として(払って)くれてありがとう」です。
まあ、コンビニに限らずほとんどのお店ではそうかもしれませんね。
お金を払っている → 客だ → 挨拶する
お金を払っていない → 客ではない → 挨拶しない
こうした構図だと思います。
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デパートではこういうアナウンスが流れます。
「本日もご来店くださり誠にありがとうございます」・・・と。
そして、デパートから出ていくとき、その人が買い物をしたかどうかに関係なく出入り口のところで店員さんが「ありがとうございました」とお辞儀をして挨拶をしています。
それは、手にデパートの袋を持っていなくても食事をしたかもしれない、自分のカバンに買い物を入れているかもしれない、何かの申し込みをした人かもしれない・・・
→ お金を落として(払って)くれた人かどうかわからないけど全員に挨拶をしよう!
→ お金を払ったかどうかではなく、「来店に」感謝しよう!といったところでしょうね。
少なくとも声をかけられた人はイヤな気持ちにはなりません。
サラリーマン発想だと「買ってくれたのでありがとう」・・・なのですが、経営者やビジネスマンの発想は「来てくれてありがとう」です。
すなわち、来店された人(見込み客+顧客)すべてに対して「ありがとうございます」の気持ちを表すのがデキる経営者であり、ビジネスマンです。
そこにあるのは、「買ってくれたからありがとう」という発想ではなく、「来てくださったことにありがとう」ということです。
「何に対してありがとうと言うか?」は人それぞれ・・・会社・お店それぞれ・・・リーダーそれぞれ・・・ですが、「次・未来につながる感謝の意を伝える」姿勢が、顧客の引き留めや新たな創造につながります。
「ご来店ありがとうございます」の精神を大事にするような研修教育をすることがリーダーは大切だと思います。