「保険」には在庫がなく、信頼で成り立っています
- 2015/9/6
- ビジネス・経営
- リーダーマインドセット, 信頼関係, 経営者
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「保険」という商品は「何かあった時にお金を払いますよ」という約束です。
損害保険を例にして言えば、何も事故・ケガがなければ、それまで掛けていたお金はそっくりそのまま保険会社の収益になります。
物品ではないので保険には「在庫」という概念が存在していません。
「生もの」ではないので腐ることもないし、どこかに持ち運びする運送費も要りません。
「保険」という商品提供の約束を守れるかどうかは保険会社の判断・経営状況次第ですから、ある意味では被保険者が平穏無事であればあるほど(←これが当然あるべき姿です)保険会社の経営は安定するものだと思います。
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ヘンな言い方ですが、うまくない保険会社の経営者は自社の収益を上げるためになるべくなら保険金は支払いたくない・・・と考えるかもしれません。
そのために、保険会社によっては(約束を守らないとは言いませんが)さまざまな書類の提出を求めたり、支払い請求のモチベーションを下げさせようとしたりすることがあるかもしれません。
金額が高額になればなるほど、追加調査・追加資料を求めたりして、支払いを伸ばし伸ばしにしようとするかもしれません。
2005年前後に幾多の保険会社で保険金不払い事件が発覚して世間を賑わせましたが、背景にはそんな思惑があったとも言われています。
そして、その意識は結局リーダーの意識に基づいています。
リーダーが変わらなければ、継続してそういう意識で業務が執り行われる恐れがあります。
保険は信頼が大事ですね。
その信頼は、結局過去の実績と所属する社員・リーダーたちの人間力にかかってきます。
保険に入る(加入する)人は、「もしも!」という万が一の時の担保としてお金を支払い続けているのですから、そのお客さまの需要に適切に応えていくことが、ビジネスとしての「保険」という商品だということを忘れてはいけないですね。