若いときはいろんな経験を積むことも大切なので、むやみやたらに貯金ばかりするのもちょっと考えものです。
確かに貯金をすることは大切なのですが、問題は「貯める」と「使う」のバランスだと思います。
そして、そのバランスに唯一無二の正解はなく、あくまでも本人の自由裁量で決めるべきです。
ただ、あえてヒントとして言うなら手取り収入の5~10%くらいをめどに「貯める」のが良いと思っています。
あるいは、収入の額にもよりますが1万円~10万円くらいをめどに貯金をすると良いと思います。
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これが、年齢を重ねていくと少しずつバランスが変動していきます。
20代と30代と40代と50代とでは、やはりお金の貯める金額は違って良いと思います。
貯金後の増やす額も違って良いと思います。
大事なのは、自分で「貯める」とか「増やす」といった明確な行動意識を持つことです。
そこには「何を目的としてそうするのか?」といった目的意識を併せ持つことも大事ですね。
20代では将来の老後の生活設計と言ってもまだピンとこないと思います。
デートもしたいし、車も買いたいし、旅行にも行きたいし、まだ20数年しか生きていないのに、40年以上も先の将来のために何かを考えるなんてことはちょっと酷だと思います。
でも、頭の隅っこに少しだけその意識をもっていると、どこかで何かが変わり、ふとした時にヒントに気づけます。
何も考えないのではなく「いずれは真剣に考えるぞ」・・・くらいでもいいので意識を持っておくことは大切です。
30代では結婚している人と独身の人とに分かれますし、結婚している人の中にも子どもがいる人とそうでない人、配偶者共に働いている人とそうでない人とに分かれます。
いろんなパターンがあるので、それぞれの人が自分なりのライフプランをもってマネープランを設計することが重要です。
唯一の正解はありませんね。
40代はますます家族構成が変動していると思います。
特に子どもがいる家庭では子どもの進学次第でマネープランは大きく変わりますから、やはり貯めるべきお金の金額と増やすべきお金の額は20代・30代のそれとは異なります。
50代はもうリタイアを視野に入れていかなければいけない年代だと思います。
ここからの10年~20年はもはや新しいことで機動力・駆動力を上げていくことは難しくなるので、これまでに構築してきた仕組みのメンテナンスや補正処理中心に行うのが良いと思います。
60代ではもう労働市場からおさらばする時期があと10年以内に来ることを理解して、その後のことを視野に入れたうえで、お金を貯めるかそれとも貯めないで使うほうに重点を置くのかのバランスを考える時期だと思います。
70代に入れば、お金を貯めるとしても自分のためにではなく子ども・孫のために貯めることを意識しているころだと思います。
「貯める」と「増やす」と「使う」のバランスを取り、自分の生き方に合わせていくことが大事だと思います。