初めは人類よりも魚類のほうが海の中にたくさん潜ったり泳いだりすることができました。でも、今では潜水艇や船のおかげで人類は魚類を凌ぐようになりました。
同じことが鳥類に対しても言えます。
はじめ鳥類のほうが圧倒的に大空を自由に飛んでいました。
でも、今では人類は宇宙空間にまで自由に飛べるようになりました。
走ることも同じです。はじめは人類よりも速く走る動物はたくさんいましたが、今では人類のほうが動物よりも速く、しかも遠くまで移動できるようになりました。
すべては、人類が発明した道具のお陰です。
その道具が一種のレバレッジの役割を果たして、少ない労力を機械の大きな力に変えてさまざまなことを人類にもたらしてくれたわけです。
レバレッジの力は本当にスゴイ!と思います。
自分という個体が持っている以上の力を発揮してくれます。
このレバレッジの力を使えるのは人類だけです。
他の動物には意図的にレバレッジの仕組みは使えませんし、手に入れる能力もありません。
最初は人類よりも有利な点をたくさん持っていた他の動物たちが、結局はその優位性を人類に追い抜かれてしまったのは、偏に人類がそれぞれの個体を離れたところにあるレバレッジの力を使いこなせるからだと言えます。
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人類の中でも同じようなことが起こり得ます。
つまり、レバレッジを持っている人間が、レバレッジを持たない人間より優位に立つ/立てる・・・ということです。
お金持ちは貧乏な人よりレバレッジの力を使っていますし、会社で上司は部下よりもレバレッジの力を使っています。
コンピューターやインターネットもレバレッジの力を利用していますから、それらを使えない人はそれらを使える人の言うがままになっています。
レバレッジを持たない人/使えない人は、レバレッジを持つ人/使いこなす人のために働く・・・という構図ができます。
人類は絶えず新しいレバレッジ探し求めています。きっとこれからも多くのレバレッジを効かした道具や手法が生み出されてくると思います。
それを指をくわえてじっと見ている側になるか、それとも使いこなす側になるか・・・・・・?決めるのは自分自身ですね。