お金に関するトラブルは後を絶たず、世間では「株式の売買で損をした」・・・「FXで貯金をすっからかんにした」・・・「仮想通貨で途中まで儲かっていたのに、最後は大損した」・・・「友達に貸したお金が戻ってこない」・・・などといった話はよくあるものです。
人は「減らず/なくす」ということに非常に繊細で恐れを抱いています。
そのため、一か八かのギャンブルは一部の人だけの話だし、投資といっても自分には関係ない・・・といった発想を持つ人は多いと思います。
実際、いまだに「投資」と聞くと、怖い、損をしそう、キケン、下品、詐欺っぽい・・・などといったネガティブなイメージを持つ人は多いような気がします。
それは、おそらく「投資」を十把一絡げ(じっぱひとからげ)にしてすべてを「金融投資」と頭の中で置き換えてしまっているからだと思います。
ところが「投資」には「事業投資」などもあり、一般的な民間会社はどこでもそうした「投資」活動を行なっているのが現実です。
それがいわゆる会社の「事業」であり、それなくして売上も利益もないですし、そうなればサラリーマンの給料もボーナスも出ないことになります。
経営者は投資に関するアレルギーを持ちあわせていません。
つまり、経営者の人ほど「投資」に関するハードルは低く、タダのサラリーマンになるほどそのハードルは高くなっていると言えます。
経営者は普段から「投資活動」を行なって、その結果、タダのサラリーマンよりも高額なお金を毎年得ているわけです。
投資とは、本来「利益を得る目的で事業などに資金を出すこと」で、簡単に言えば、自分自身の資本(お金、体力、時間)を財産を増やす可能性があるものに使うこと・・・と言えます。
会社経営では、すべてにおいて「投資」という概念を持たないと、そもそもの経営が成り立たなくなってしまいます。
投資の中でちょっと異色なのは「自己投資」と呼ばれるものです。
実際、投資の中で一番のお勧めは「自己投資」だと思います。
言葉のとおり、自分に投資することです。
自分に対してお金を使って自分自身の価値を高めていくことです。
それは知識だったり、能力だったり、経験だったりしますが、大事なのは、それらを身につけることによって、身につける前よりもメリット・効果を多く大きくすること・・・です。
身につけた後に活かされなければ、自己投資とはなり得ません。
よく言われるように、頭の中にある知識や知恵や考え方や思考回路は誰にも盗まれることはありません。
持ち運びも自由で、しかも簡単です。
「投資」に対してポジティブなイメージをもって、自分自身の成長と繁栄と幸せのために役立てていくことが大事だと思います。